先輩は幼なじみ。

〆 14 ページ14

「なにあれ。」









ポツリと呟いた友達の声にはっとする。









「ちょっと、(人1)ちゃん先輩と付き合ってるん ?!! 」




「めちゃめちゃ仲ええ〜。」





「いっつも " (人1)〜 " 言うて教室くるし。」





「どうなん、(人1)ちゃん。」









どうなんって言われてもなぁ....。









「私と望はただの幼なじみやで。」









そう言うとビックリするみんな。









「ほんまなん ?!! ええー、でもそれにしても、仲ええな〜。」




「じゃあさ、先輩の連絡先、教えてよ。」




「ずるい !! 私も !! 」









そう、くると思った。




でも、ここで素直に教える程私はいい人やない。









「ケータイ教室やし、今度な。」









って言うと渋々了解してくれた。









「はぁ...めんどくさっ。」









1人で更衣室に向かいながらそんな事を呟いた。









藤井「(人1)も大変そうやな〜。」









後ろからそう聞こえて振り向くと流くんがいた。







ふわふわなオーラと共にこっちに駆け寄ってくる。









「流くん !! 体育、お疲れ様です。」









体操服を着て、汗を流してる姿、とてつもなくカッコいい。









藤井「(人1)もな〜。」









ふわっと笑って頭をポンポンする流くん。






ああ、流くんの彼女になれたらどんだけ幸せやろう。






ふと、そう思った。

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