私の初恋は私の大っ嫌いな永瀬廉でした。

24話 ページ27

うちは、耐え切れんくなって思いっきり教室を出た。









だいぶ、走ったな。









「あー、しんど。」









「疲れたなぁ。そういえば、久しぶりに走ったかも。」









なんて、独り言を連発する。









次第に声が震えていった。









そして、あぁ、うち泣いてんねんなって実感した。









「ッ…、ダサい、なぁ。こんなんで…ッ、泣いて。」









廉のことは、好きなはずじゃない…。









じゃあ、なんやねん、この涙は…。









なんでやねん、止まってや。









そう思っても、涙は止まってくれなくて、むしろ溢れ出すばかり。









「止まってや…ッ…。」









うちは、今、誰のために涙流してるねん…。









それと、なんやねん。









あの、感情は。









やっぱり、うちは…









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「今更気づくなんて、遅すぎやん…。









うちが、廉のこと好きやなんて…。」

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