お姫様と王子様°Nozomu°

姫と王子 36 ページ36

「ばいばーい!!!」

「(人1)ちゃん、また明日!!!」

「明日は一緒に帰ろうね???」









「うん、また明日!!!」


「わかった!!! 今日は帰れなくてごめんね？」









「うん!!! ばいばーい！」









「ばいばい！」









明日も一緒に帰ろうって…。




めんどくさ。←









小瀧「(人1)、帰ろ-。」






「イヤ。」







小瀧「ええやん。今日は1人やろ？」









なぜそれを。









小瀧「ええから、帰るで-。」









半ば強制的に一緒に帰ることに。









まぁ、なんだかんだ嬉しいんだけど。









気持ちが矛盾してる。









小瀧「(人1)-、俺さ。好きな人できた。」









いきなり言い出した小瀧。









それ、私に言う必要ある？









ねぇ、なんで？









「私に言う必要あるの？」








小瀧「(人1)にやから言うた。」









特別って感じで嬉しいよ。






でも、それ以上に君の特別になれないのは悲しい。









あぁ、私って失恋したんだ。って思い知らされる。









目に涙が溜まっていくのがわかる。









「…もう、ここでいいから。」









小瀧「なんでや、送ってくって。」









「いい。」









小瀧「あかんて。危ないやろ。」









そう言って私の腕を掴む。









小瀧「…(人1)、どうしたん？ こっち、向いてや。」









そんなの、小瀧のせいでしょ。









その瞬間私の頰に涙が伝った。









「気付け、ばか!!!! もう小瀧なんて、知らない!!!」









どこに向かうのかもわからないまま、ただ夢中で走った。

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