姫と王子 18 ページ18
小瀧は家まで送ってくれた。
いや、私、断ったんだけどね？
半ば強制的に着いてきたというか…。
おかげで家まで覚えられて、明日迎えに来るとか…。
ホント、最悪。
家に入って、自分の部屋へと向かう。
部屋に入った瞬間、スマホがブブッと鳴った。
見てみると、そこには"しげくん"と書かれた文字が。
「もしもし、しげくん？」
重岡「おう、(人1)〜？元気しとった〜？」
「元気だよ〜。」
「しげくんから電話なんて珍しいね。」
重岡「まぁな〜笑そっちはどう？また、偽ってんのか？」
「仕方ないじゃん。居場所なんてどこにもないんだから。」
重岡「(人1)。俺がおるってこと忘れんといてな。」
「うん、もちろん。」
そう言って、電話を切った。
さっきのしげくんって言う人は、私の唯一の幼馴染み。
年は、離れてるけどお兄ちゃんみたいで優しかった。
しげくんはいつでも、私の味方してくれた。
でも、ある日、しげくんは引っ越してしまった。
ホントは置いていってほしくなかった。
でも、仕方のないことだった。
家にいても、学校にいても、どこにいても、私の居場所はない。
今までずっとそうだった。
いや、今だってそう。
ただ、上辺だけ。
帰ってきても、親には、暴言、たまには暴力しかされない。
ご飯だって、お金だけおいてすぐどこかへ行く。
こんなの、親じゃない。
今日は、いつもよりひどかったかな。
"あんたなんか、産まなきゃよかった。"
ここまで言われたんだもん。
そんなんの、私だって産まれたくなかった。
でも、これもいつものことで、泣いたりはしない。
魂が抜けたようにぼーっとして、なにも考えられない。
そして、夜。
また、いつものようにフラフラと街を歩く。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 247人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
小瀧のんすけ(プロフ) - あさかさん» よかったです、私も嬉しいです♪♪♪まっててください！！ (2015年1月6日 14時) (
レス) id: 8f0da098b2 (このIDを非表示/違反報告)
あさか(プロフ) - やったー!!書いていただけるんですか??めっちゃ楽しみにしてます(*^O^*) (2015年1月6日 14時) (携帯から) (レス) id: a8331f49bd (このIDを非表示/違反報告)
小瀧のんすけ(プロフ) - あさかさん» えぇー、続編なんて書いちゃっていいんですか？！ありがとうございます！！今、掛け持ちしてるのが多いので一旦落ち着いたら書いてみます(o^^o) (2015年1月6日 14時) (レス) id: 8f0da098b2 (このIDを非表示/違反報告)
あさか(プロフ) - 続編希望です!!二人が付き合ってからのお話が見たいです(*^O^*)ぜひ、書いてくださいっ(^○^) (2015年1月6日 10時) (携帯から) (レス) id: a8331f49bd (このIDを非表示/違反報告)
小瀧のんすけ(プロフ) - Jesse(偽）さん» ありがとうございます!! うわぁ、まじですかっ?!! めちゃめちゃ嬉しいです！！ (2014年10月22日 22時) (レス) id: 8f0da098b2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：小瀧のんすけ
| 作成日時：2014年9月9日 23時
