小瀧さんとの日常。 (ページ28)

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休み時間も、授業中も、あの2人は仲良さそうに喋ってる。

それと同時に、うちのイライラは積もっていく。

「なぁ、あれは、あかんやろ。」

藍「だから、言ったやん。」

「いや、でもさぁ。」

藍「だって、いつもは(人1)とお昼食べるのに今日は佐伯優雅と食べてるやろ？」

「うん。てかさー、ぎゅーはだめやろ。ホンマに。」

藍「あかんで。完全してるで、あいつ。」

「大ちゃん、とーま、へるぷ～。」

西畑「どしたん～。」

金内「またのんちゃん？」

「いや、またって一回も小瀧のこと相談したことないし。」

西畑「で、なに～？」

「あのな、あれ絶対浮気してるよな。」

西畑「のんさん？」

「うん。」

金内「さっき、ぎゅーもしとったもんなぁ。」

藍「傷えぐらんとってあげて。」

金内「すまん笑」

「笑い事ちゃうねんけど～。」

うん。

ぎゅーはさすがにだめやろ。

「しかも、うちの目の前でやで？」

「なんか、うちに恨みでもあんのかな。」

そんな恨まれるようなことしてへんのにな。

西畑「いや、ないでしょ。」

「やんな～。」

じゃあ、なんやねん。

やっぱうちなんかしたとか？

そんなこんなですぐ放課後になり、小瀧、今日はOFFのくせに帰れへんとか。

「最悪やん。」

うちは、誰もいない教室で、1人、呟いて教室をでた。

ふと、見覚えのある後ろ姿。

あれ、絶対小瀧や。

うーわ、最悪。

うちのちょっと先で仲良さそうに歩いてる2人。

なんか、胸がぎゅーっと締め付けられて痛い。

いつの間にかうちの頬には一筋の涙が伝っていた。

「っ…。なんでっ。」

うちが道端で泣いてると、上から声がした。

渋々顔を上げるとそこには流くんがおった。

藤井「あ、やっぱ(人1)や。…って、どうしたん?!!」

「うぅ～、流くん～泣…っ、ぅ…ふぇ…。」

うちは、流くんに抱き着いた。

流くんは何も言わず、抱き締め返してくれた。

今だけは、流くんの優しさに頼ってたいな。