【イナGO】絵本『人柱アリス』【パロディ】 (ページ8)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:5,834 hit

story4.クラブの兄弟ページ8

四番目アリスは兄弟。

兄は優一、弟は京介といった。

優一は幼い頃に遭った事故で足が不自由になっており、京介が働いている。

彼らはある日、突如として現れた謎の扉に好奇心が湧き、不思議の国へやってきた。

不思議の国に来た彼らは幼い頃の容姿をしており、優一の足は動かせるようになっていた。

彼らの目の前にはたくさんの扉があった。

最初に入った扉はスペードの扉。

鬱蒼と茂る緑とは反対の赤い道が出来ている。

その道の終着点には茨の塊があった。

「…ぁ……け……」

誰かが呟く声を聴けば、その先にはダイヤの扉が現れる。

潜れば大きなお屋敷があり、庭には綺麗な薔薇の木があった。

ピンク色の髪を二つに結い、虚ろな目の少年がティーポットを持って話しかける。

「やぁ、こんにちは。お茶でもどうかな？」

お茶会を終えれば、ハートの扉が現れる。

潜れば目の前にサッカーボールが落ちてくる。

弾むそれを手に取ればハートの城からの招待状と知る。

「さぁ、サッカーやろうぜ！」

そよ風のような性格でありながら濁った目を持つ少年とともにサッカーをすれば、クラブの扉が現れる。