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ページ48

誤解を招くような表現が御座います
不快な方は直ぐにお閉じ下さい。



そう遠くは無い過去がチラついて自然と拳を握っていた、伸びかけの爪が掌に食い込んで僅かな痛みを脳が感じ取る。
どことなく苦く感じる唾液を飲み下して小さく名前を呼んでくる彼女に再び視線を向けた。


『…どうしてもダメ?』

「…ごめんね」


恐る恐ると言ったような問いにそう返す。
眉尻を下げた彼女が悲しげな笑みを浮かべて『わかった』とだけ口にした。

沈みきっている彼女に、おいでとソファーを叩く。…素直に来てくれる優しすぎるくらいの彼女をぐっと抱き寄せれば抵抗もせずに両腕に収まる司ちゃんにもう一度ごめん、と伝えた。




「…正直に言えば俺自身も司ちゃんがバレることは別に構わないんだよ
さっき散々止めといて矛盾しちゃうけど…。

…だけど、それがまた司ちゃんが傷付けられることに繋がったらって」

『……て』


両腕に収まった体がぴくっと小さく跳ね上がった。
こちらが問い掛けるよりも早く、もう一度『待って』と声がする。手が二つ、力強く俺の体を押して華奢な体が遠退いた。
やけに鋭い視線が見据えてくる。


『どういう意味』


『それ、一体どういう意味。』


「司、ちゃん…?」



抑揚のない声。にも関わらずに怒気が存分に塗されていて思わず気圧される。





『…質問変えるわ


私が


GRのライブで


身バレしたら


なんで傷付けられることに繋がるの』


『…ロデオファン(わたしたち)をそうだと思ってるってこと?』













‐‐












‐‐‐





『……わかった。もう良い』

「待って司ちゃん、話を___」


彼女の腕を掴むために伸ばした手がぱちっと音をたてて弾かれた。
振り向いた彼女がぐっと顔を顰めてか細い言葉を絞り出した。





『紀章さんなんて__大っ嫌い』




‐‐‐

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愛夢(プロフ) - 紀章さん好きには堪らない作品ありがとうございます!!更新頑張ってください! (2023年2月6日 18時) (レス) id: 1fb4caaf97 (このIDを非表示/違反報告)
最小幹部 - Yuiさん» Yuiさん、返信大変遅くなってしまい申し訳ありません。コメントありがとうございます!マイペースに更新しているのでまた覗いて頂ければ幸いです(*^^*) (2022年2月6日 20時) (レス) id: 1b7127d9e3 (このIDを非表示/違反報告)
Yui(プロフ) - 紀章さんファンなんで小説を作成してくれてすごい嬉しいです!続きを楽しみにしてます! (2022年1月16日 13時) (レス) @page5 id: 3c14c8fbd4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:最小幹部 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年1月15日 8時

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