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狭い河原を逃げ回って暫くして
ふと名前を呼ばれて振り返る。
「どうしたの?」
彼女が足を止めていて、その表情が少し苦しそうで近付いた。
ごめんね、と彼女の口から溢れたのは謝罪の言葉。
『本家でのこと、ほんとうにごめんなさい』
「…んーん、司ちゃんが謝ることじゃないよ
それに怒ってくれたじゃん、俺嬉しかったよ?」
…気にしていない、とは言えない。
だけど、彼女は悪くないと思ってるのも、『ふざけんな』とキレてくれたことも『帰ろう』と言ってくれたこともどうしようもなく嬉しかったのも本当。
「…あのね司ちゃん。」
…だけどそれと同じくらいどうしようもないくらい不安なこともある。
口にするのは今更で、ずっとずっと聞きたかったけど今の今まで勇気が出なかった。でも、近くに居てくれたからそれが答えだと思って納得して飲み込んだはずだったけど
改めて思い返せば、どっと不安が押し寄せてきて
…今も、心臓は早鐘を打っている。
「司ちゃんはさ」
「…本当に俺なんかで良かったの?」
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愛夢(プロフ) - 紀章さん好きには堪らない作品ありがとうございます!!更新頑張ってください! (2023年2月6日 18時) (レス) id: 1fb4caaf97 (このIDを非表示/違反報告)
最小幹部 - Yuiさん» Yuiさん、返信大変遅くなってしまい申し訳ありません。コメントありがとうございます!マイペースに更新しているのでまた覗いて頂ければ幸いです(*^^*) (2022年2月6日 20時) (レス) id: 1b7127d9e3 (このIDを非表示/違反報告)
Yui(プロフ) - 紀章さんファンなんで小説を作成してくれてすごい嬉しいです!続きを楽しみにしてます! (2022年1月16日 13時) (レス) @page5 id: 3c14c8fbd4 (このIDを非表示/違反報告)
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