1日目 ページ1
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瞼の裏でも捉えられる光に無理矢理に意識が浮上させられていく。
ここまで来てしまえばもう、布団を被っても何しても遅いなんて何度も体験済みで、それでも最後の抵抗とゆっくりと重たい瞼を開く。
まず視界が捉えたのは肌の色、ついで体のだるさと人肌の温もり。覚醒し始めた脳が脳裏に昨日の記憶を流し始めた。
幸せだと、そう感じたものの色々ありすぎて現実味がなくて、…改めて自分の左手を一瞥
『…んふふ』
自分の左手の薬指、光を受けキラリと金属の輝きを湛えるのは紛れもなく隣で眠る彼に貰った指輪。思わず頬が緩んで、右手で覆うようにして胸元に抱く。
…あぁ、そうだ。朝ご飯作らなきゃ
遅れてふと思い立った辺り、まだ寝ぼけているのか。
紀章さんを起こさないようにと、体を反転させて離れがたい温もりを保つ布団から出ようと動き始めれば、逃がさないとばかりに脚が絡み付いて、背中に回っていた腕に力が入った。
『ちょっ…紀章さん』
｢やだ、寒いもん｣
でも朝ご飯、と言い加えても抱き寄せてくる力は変わらずに
やだやだと首を横に振る46歳児。声優でGRANRODEO。…そして旦那である。
｢パン3枚あるから朝はトーストにして…
ギリギリまで寝てよーよ｣
『トーストだけじゃ物足りなくない？』
｢ハムとチーズ、サービスして♡｣
『ハムとチーズを増し増し…それは魅力的』
｢でしょー？｣
なんだか的確に好みを突かれて言いくるめられた感が拭えない。が、しかし少しばかり体も怠さを訴えてるし、その位のサボりはありかなぁとなすがまま、されるがままに布団の中に引き込まれていく。ぬくい。
『ちゃっかりしてますこと』
｢んー？だっていちゃつきたかったし
それに、体怠いだろうし…とのみち多少無理させちゃうだろうなって｣
『慌てふためいてましたもんね』
｢だってまさか
消え入りそうな声での抗議(?)、ぎゅうぎゅう抱き締めてくる紀章さんの背中に手を回す。
『不服で?』
｢まさか。
今まで司ちゃんの近くに居た奴等一人一人とかたーく握手して感謝伝えてやろうかと思ったわ
んで、見る目ねぇなって言いたい｣
『煽りやんwww』
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愛夢(プロフ) - 紀章さん好きには堪らない作品ありがとうございます!!更新頑張ってください！ (2023年2月6日 18時) (
レス) id: 1fb4caaf97 (このIDを非表示/違反報告)
最小幹部 - Yuiさん» Yuiさん、返信大変遅くなってしまい申し訳ありません。コメントありがとうございます！マイペースに更新しているのでまた覗いて頂ければ幸いです(*^^*) (2022年2月6日 20時) (レス) id: 1b7127d9e3 (このIDを非表示/違反報告)
Yui(プロフ) - 紀章さんファンなんで小説を作成してくれてすごい嬉しいです！続きを楽しみにしてます！ (2022年1月16日 13時) (レス) @page5 id: 3c14c8fbd4 (このIDを非表示/違反報告)
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