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『あ、花火…』
「え、」
彼女が見ている方に俺は振り返った
綺麗な花火がそこから少しだけ見えた
『綺麗…』
「ほんまやな…
あ!もっと綺麗に見えるとこあるから行かへん?」
ちょっと考えて彼女からの返事がきた
『行きたいです。』
「じゃあいこか」
この子は俺よりもたぶん歳は下やな
だいぶ俺は標準語を覚えた
でも、テレビなんかで話すとあれなんかな
関西弁の方がいいとかいろいろなるんかな
無言でただただ花火の音だけを聞いて歩いていた
「ついたで」
『え…』
あからさまにびっくりした表情をする彼女
俺のマンションの部屋からはなんてったって良く見える
「あ、そんな、何もせぇへんよ!
ただ花火ここからやとほんまに綺麗やねん
独り占めもあれかなと思って、別にええねんよ帰っても」
『ううん…見せて欲しいです』
彼女とともに高層階にある俺の部屋に入った。
ほんまこの子に惹かれていってる気がする
華奢で可憐な君に
君と出会ったのは偶然なんか、
それとも出会うって決まってたんかな…
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作者名:いもけんぴ。 | 作成日時:2017年8月7日 23時