Planetarium*°sho (ページ14)

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帰り道、

Aちゃんと初めて会った公園を通った

ここで会わなければ、

俺達は今もただの他人のまま。

偶然…？

必然…？

俺達は出会ってしまった。

そんなことを考えているとすぐに家に着いた

「ん…？」

俺の部屋のところに人が、

考えんでもすぐに誰か分かった。

俺はすぐにエレベーターで上まで上がった

「いらっしゃい…」

『え？』

声をかけるとびっくりした表情で俺を見る

『あ、あのこれ、ありがとうございました』

俺に手渡された紙袋

たぶんあのパーカーやんな、

今日こそAちゃんと話してみよう

「外じゃあれやから、中入る？」

『大丈夫です、ここで』

また帰ろうとする彼女

そんなに俺のことが嫌いなん？

また逃げようとするAちゃんを

引き寄せて抱きしめた

「だめ、行かんといて」

『………』

「俺、Aちゃんのこと…」

『…やめてくださいｯ！』

抱きしめる手を振りはらわれた。

「ごめんな」

『ありがとうございました』

俺の腕にはまだAちゃんの温度が残ってる

「そんなすぐに忘れられるわけないやろ」

Aちゃんから返してもらったパーカーを袋から出す。

俺とはちがう柔軟剤の匂いがする

さっきAちゃんを抱きしめた時と同じ…

「なんやこれ…」

パーカーと一緒に入っていた1枚の紙を見つけた。