自分だけのスタイル ページ4
Aside
数日後…テツ君は自分だけのスタイルを見つけられたようだった。
テツ君が見つけたスタイルは、テツ君の元々のカゲのうすさを活かしたスタイル……
ミスディレクション。
ミスディレクションは手品などで使われる人の視線を誘導する技術だ。
テツ君はカットを切る直前に目線やしぐさでマークマンの目をボールや他の選手に誘導することで、
コート上から姿を消すように見せかけているのだ。
そしてテツ君は無事1軍入りを果たした。
………ふふっ良かった！
数日後……私のクラスにお客さんが来た。
？「やあ…キミがAさんだね？」
「………私に何か用かな？
…………赤司君？」
赤司「黒子から話は聞いているよ。スタイルを見つけてくれたのはキミだとね」
「……私は何もしてない。あれは全部テツ君の力だよ」
赤司「……キミにお願いがあって来たんだ」
「？お願い？」
赤司「……………キミにバスケ部のマネージャーになってほしい」
「！！」
赤司「俺はキミに何かがあると思ってる。それをマネージャーとして発揮してほしい、そう思っているんだ」
「…………赤司君……何か隠してるよね？」
赤司「！」
「赤司君と私は今初めて喋った。テツ君から話を聞いたにしたって私は大したことをテツ君にした訳じゃない」
赤司「……」
「……それなのになぜ私に何があると思うの？貴方は……何を隠してるの？」
赤司「…へえ……フッ…キミは面白いね。ますます気に入ったよ」
「赤司君…」
赤司「キミには是非バスケ部のマネージャーになってほしい」
「……」
赤司「じゃあ…いい返事を期待しているよ」
…………マネージャー……かぁ…
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作者名：スガ | 作成日時：2019年10月30日 20時
