4時間目後半 ページ14
二ノ宮side
百「先生見て下さいよこれ」
二「...パーカー珍しいな」
百「サイズを間違って買ってしまいオーバーサイズでもきかないくらいダボダボになってしまった次第」
二「あー...」
ロゴの入った、黒いパーカー。袖は捲っているが裾はジーンズのポケットまですっぽりと隠していている。
百「……先生も着てみない?」
二「何で」
百「彼シャツ的な?」
二「あれってワイシャツとかでするものじゃないの??」
百「知らないよ」
二「にしてもでかすぎないかこれ。どのくらいよ」
百「XL!」
二「そりゃでかいわ」
百「襟がさぁ...肩より広いんだよね」
後ろを向くとフードの重みと襟の広さからうなじがよく見える。
二「後ろ乗りすぎだろ」
肩の部分を持ち上げて直してやると、右肩からパーカーがずるりと落ちた。
二「あ」
百「ほら」
二「なるほどでかいわ」
百「でしょ」
ふとあの雨の日を思い出した。
二「...なんでそのパーカー?」
百「えー?」
二「いや、この間貸したパーカーと同じとこのだから」
百「...うるせぇ黙れ」
二「なぁ、そのパーカー」
百「黙れっつってんだろが」
二「おい先生に対して口悪ぃぞ」
百「先生って今まで生徒に告白された回数何回ですか?」
二「...叶斗……お前それ聞くか?」
百「興味本意」
二「素直か」
百「で?何回?」
二「...6」
百「...へぇー...」
二「なんだその反応は」
百「じゃあさ、そのうち真面目に取り合ったのは?」
二「...わかって聞いてんでしょ」
百「えへへ」
二「後にも先にも叶斗だけだよ」
百「知ってるー」
二「お前ねぇ...」
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作者名:舞宵 弥太楼 x他1人 | 作成日時:2020年5月27日 17時