3時間目後半 ページ12
ニ「叶斗のクラスの名簿あってるか確認してくれない？」
百「いいですけど」
少し悪戯心が働いてしまった。
百瀬叶斗の横に、二ノ宮叶斗、と赤ペンで書いておいた。
百「一ヶ所訂正ありました」
ニ「あーまじで。ありがっ...っておい！」
百「えっへへ」
ニ「おま...お前さぁ...！！」
百「あ、でも先生が機嫌がいい時によんでくれるももってよんでくれなくなるね」
ニ「...叶斗」
百「！」
ふいに下の名前で呼ばれて思わず心臓が締め付けられた。いや、いつも言われてるんだけどなんかいつもと違って。端的に言うときゅんとした。
だって、だって先生の声好きなんだもん。
ニ「叶斗、顔真っ赤だぞ」
百「やめ、」
ニ「どうした？叶斗」
嫌らしくニヤニヤと笑いながら呼んでくる。
百「健太さん、本当やめて...もう無理...」
恥ずかしくて泣きそうで声が震えてしまう。
ニ「...」
百「...あれ？健太さん？」
ニ「お前ちょっとこっち見んな」
お？と思ったが顔が赤くなっている訳でもなさそうだ。
百「...健太さんたった？」
ニ「...」
百「え、まじ？ねぇまじ？」
ニ「お前本当黙って」
百「やだ」
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※ベッドの中※
百「...ちょ、健太さん、俺明日学校...」
ニ「だめ？」
百「や、ま、せんせ、」
ニ「！！」
百「？！...何、いきなり離れて...」
ニ「あ...いや...先生って言われたらちょっと社会的死が脳裏を過って...」
百「あ、まじ？これ効くの？」
ニ「...おい」
百「せんせー今なにしようとしてたの」
ニ「やめて」
百「ね、なにしたかったの？先生」
ニ「おい」
百「先生、俺とイケナイこと、しよ？」
ニ「っ...」
百「何硬くしてんだよバーカ」
ニ「いった！！足蹴るな！！」
百「ぜったい先生が悪い」
ニ「煽ったのお前でしょ」
百「で？するの？」
ニ「...え」
百「いーよ別に。そのかわり明日学校行けなかったら先生のせいね」
ニ「...善処はするけど、多分無理だよ」
百「え、あ、ちょ、せんせ、」
百「もうぜったい先生とか言わない…」
ニ「...ごめん」
百「一歩も動けないんだけど」
ニ「悪かったって」
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作者名：舞宵 弥太楼 x他1人 | 作成日時：2020年5月27日 17時
