県民あるある!!【オリジナル】パート5！

愛知兄妹のおはなし　ろくっ！ ページ36

三河side

『……』

教室に取り残されて考えていたことは、妹へのイラ立ちと岐阜の態度だった。

ムカつく。

兄だから謝りに行かないといけないのか。
元々悪いのはアイツじゃんか。
岐阜だってなんかおかしい。

もう、なんなんだよ。

すぐ怒るしすぐ睨む。

見栄っ張り。

すぐ物に当たる。




……――はぁ

四百年前と全く変わってない。
まだまだガキじゃんか。


あいつは今どこに居るのだろうか
生徒会室？
図書室？

どうせ一人で泣いてんだろうな。
あいつはいつもそうだから。




気づいたら足が動いていた。









『はぁ…はー…』

久々に走った…。以外にキツイ。


…はい、今「こいつ爺かよ」って思った奴正直に挙手しろ(^^)
挙手してない奴も挙手した奴も許さん(^^)

って茶番してる暇ないわ。多分ここに居るはずだから早く引っ張り出して仕事してもらわんとな。

生徒会室のドアノブを捻り、中に入る。
パソコンやら何やらが立ち並ぶ生徒会室は電気がすべて消されていた。
暗く視界が悪いが、席に一人ポツンと座る妹の姿はすぐ見つけられた。
俯くように座っている妹の席の前にあえて座る。

すると、尾張は俯いたまま喋りだした。

尾「何しにいりゃーたの、たーけ…」

強い口調だが、いつもより自信なさげであった。

三「いや別に。謝りに来ただけ」
尾「どっか行って」
三「泣いてんの？」
尾「泣いてねぇし」
三「声震えとるけど」
尾「もううっさい！！なんなん！！？」

机を叩き、顔を上げて睨んできた尾張。
目は血のように赤く暗闇の中で光っているように見えた。

三「出た、お前の癖」
尾「はぁ！？」
三「すぐ睨む、見栄っ張り、物に当たる」

暗いのもあってか瞳孔が開く赤い目。

三「泣きたいの我慢してるようにしか見えない」

物心ついたときからそんな赤い目だ。

三「強がりでさびしがり屋」

見栄っ張りで物に当たる所。

三「妹なんかじゃないって言ってごめん」

一番傷ついた顔してた。

尾「私も…ごめん」

そういった妹の目はちょっと濡れていた気がする。









数日後


尾「黙れクソ兄」
三「うるせぇクソ妹」
尾「あ？」
三「あ”？」


岐「仲直り微笑ましいです(*^_^*)」

「「「どこが！！？」」」


end

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