【孤爪研磨】欲 求 不 満 。

＊第３７話＊ ページ40

黒尾「おーい！練習始めんぞー！」




倉庫の外からクロ先輩の声が聞こえた。




研磨「……ちっ」




え？←


し、舌打ちした……。




研磨「……もう終わりなの…」





残念、とでも言いたげな目。


うーん、まぁ練習はしなきゃだし。





研磨「……じゃあ、また後でね」





研磨は私からスッと離れると、先に倉庫から出て行った。






……私はどのタイミングで此処から出ればいいんだ。





＊





研磨「……いつまでそこに居るの？」



……結局出られないまま、部活が終わってしまった。


練習が終わってすぐに研磨が倉庫に来てくれたから、他の人には見つかってない。



…てことは、私が居ないのわかったんだ。





研磨「……早く出るよ…」




もう、何してんの。と、呆れられた。


でも、迎えに来てくれた。






……な、なんか…嬉しい…………。






黒尾「あれ、Aちゃん何処行ってたんだ？ずっと居なかったけど」


A「あー……ちょっと先生に呼ばれてて」





あはは、と愛想笑いを浮かべた。



何とか誤魔化せたみたい。

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