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『なんだっけ
なんとかは恥』
「据え膳食わぬは男の恥」
『そうそう、それそれ
エマに迫られて逃げる？普通』
「さぁ」
『私だったら願ったり叶ったり』
「総長の妹だぞ」
その言葉に、あー、そうか。と言いながら駒を持ち上げたAは、まてよ。と顎に手を添えた。
『タケミっちは、エマがマイキーの妹って知らなかったじゃん
てことは、本当にいくじなしだ』
「なんでもいいから早く置けや」
はいはい。と素直に駒を置いたAは、ハルならどうする？ととんでもない質問を投げかけてくる。
「は？」
『ハルならエマに迫られたら！』
「まずそんな話に乗らねぇ」
『絶対嘘だ』
私なら二つ返事で乗る。と言うこいつは、マイキーの恐ろしさを知らないか、ただのバカだ。
多分両方。
未だに疑いの目を向けるAに呆れた目を向ける。
「乗ってほしいのかよ」
『……いや、ここで乗るって言われたら今晩から一緒に寝るのやめるわ』
言えばよかった。と言えば、え、引く。と少し後ろに下がったA。
「どうしてほしいんだよ」
『この話やめよ
どの返事もらっても納得できないわ』
「だろうな」
ため息をひとつ落として、チェックメイト。と告げる。
『あぁ〜
いつになったら勝てんだよ！クソが！』
両手を持ち上げて後ろに倒れ込んだAに、一生無理。と言って駒を片付ける。
立ち上がってテーブルにチェス板を置いて、ソファーの肘掛けからだらっと上半身を下ろしたAを見下ろす。
着ているTシャツは俺の。
履いてるのは短パン。
ん？と見るAに、いや。と返事をしてベッドへ向かう。
すっかり薄い夏の布団に替えられた布団を捲り中に入れば、電気が消えて後ろから張り込む気配がした。
もうすっかり慣れた壁を向いて眠る狭いベッド。
背中のマットレスと枕が少し沈む感覚も。
背中に感じる体温も。
朝、それらが全く無い違和感に目が覚めた。
久しぶりのベッドの広さ。
目の開かない状態で隣を手探りで探すが、触れるのはクーラーで冷えた布団の感触だけ。
ソレに、居なくなってしばらく経つことを理解する。
「…あ？」
どこ行った？と目を開ける。
いつも俺が起きるとまだ寝てるし、あいつが先に起きると起こされる。
隣が空っぽなことは今までなかった。
��今晩から一緒に寝るのやめるわ��
昨日言っていたAの言葉を思い出す。
いや、アレは例えばの話だろ。
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玉兎(プロフ) - 朝はパンよりご飯派さん» ありがとう！！！｡+ﾟヽ(*✪▽✪*)ﾉﾟ+｡ 頑張るね✨✨ (2022年8月25日 19時) (
レス) id: 29d9966584 (このIDを非表示/違反報告)
朝はパンよりご飯派 - １００話達成、続編３、、、おめでとう🎉これからもがんばってね。 (2022年8月25日 18時) (レス) @page50 id: 913863b25c (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - 雪兎さん» 昨日は大量に更新できました🥰 喜んでいただけてよかったですっ！！ そしてお待たせしました！！3もよろしくお願いします☺️ (2022年8月25日 16時) (レス) id: 29d9966584 (このIDを非表示/違反報告)
雪兎 - 今日の昼まで用事があって見れなかったけど、開いたらめっちゃ更新されてて舞い上がりました！！続編待ってます^ ^ (2022年8月25日 13時) (レス) @page50 id: e83ca5f3e2 (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - あさん» ありがとうございます！！✨ 今日中に3に移行しますので少しお時間ください！(≧ω≦ ) (2022年8月25日 11時) (レス) id: 29d9966584 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉兎
| 作成日時：2022年8月13日 19時
