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ハッと息を呑む音が聞こえて、うん！！と明るいエマの返事にホッと肩の力を抜く。
「あ、私買い物行かなきゃ
マイキーが晩御飯リクエストしてきたんだった」
『気をつけて行きなよ』
ありがとう！またね。と言って切られた電話。
壁にかけられた時計を見れば、ハルが行ってから数時間が経っていた。
抗争はもう終わっただろうか。
机の上に救急箱を出して、まだ昼だが晩御飯の下準備に取り掛かる。
場地と幼馴染ということは、ハルも少なからず寂しい思いをしてたのかな。
ハルはあまり自分のことを話さないから、よく見ないとわからない。
粗方終わり、時計をもう一度見てメールが届いてないことを確認して紅茶を淹れた。
湯気の立つ紅茶の赤色に写る自分の赤色。
待つ。というのは昔から嫌いだ。
家でお母さんの帰りを待っていた幼い頃を思い出すから。
チクタクと時計の音だけが部屋に響く。
窓の外も赤く染まり始め、カップの底が見え始めた頃、玄関の開く音が聞こえて走って行く。
ガチャっと開いた玄関からは、砂埃や血で汚れた特攻服を見に纏い、髪も乱れたハルが俯きながら入ってきた。
『……おかえり』
ハルは自分のことは語らないから、きっと聞いても答えてくれない。
こちらがよく見ないと。
何も言わないハルにそっと顔を覗き込むと、髪と長いまつ毛の奥で深い海のようなエメラルドが悲しげに揺れて見えた。
「……ただいま」
『おかえり
シャワー浴びる？』
なるべく優しく話しかける。
悲しく揺れる瞳の訳は今は聞かない。
ん。と短く返事をしたハルは、ゆっくりと風呂場へ入って行った。
負けたのだろうか。
なら、早く荷物をまとめろ。とでも言われそうだ。
エマからの連絡もない。マイキーは無事なのだろうか。
そんな不安を抱えながら、胸の前で手を握り締めて脱衣所の扉の前で待つ。
中から聞こえるシャワーの音が止まり、中の扉が開く音がした。
程なくしてガチャっと扉が開き、上は着ずに頭の上にタオルを乗せて、髪からポタポタと落ちる雫を気にすることなくハルが出てきた。
合わない目はまだどこか悲しげで、何も言わないハルに手を伸ばして、俯いているため届きやすい位置にある頭をタオルで優しく拭いていく。
ゆっくりと腰を曲げたハルは、私の肩に頭を乗せた。
『…ハル？』
濡れた髪が首と頬に当たる。
遠慮がちに腰に回った腕に少しずつ力が加えられて、今ではギュッと抱きしめられている。
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玉兎(プロフ) - 朝はパンよりご飯派さん» ありがとう！！！｡+ﾟヽ(*✪▽✪*)ﾉﾟ+｡ 頑張るね✨✨ (2022年8月25日 19時) (
レス) id: 29d9966584 (このIDを非表示/違反報告)
朝はパンよりご飯派 - １００話達成、続編３、、、おめでとう🎉これからもがんばってね。 (2022年8月25日 18時) (レス) @page50 id: 913863b25c (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - 雪兎さん» 昨日は大量に更新できました🥰 喜んでいただけてよかったですっ！！ そしてお待たせしました！！3もよろしくお願いします☺️ (2022年8月25日 16時) (レス) id: 29d9966584 (このIDを非表示/違反報告)
雪兎 - 今日の昼まで用事があって見れなかったけど、開いたらめっちゃ更新されてて舞い上がりました！！続編待ってます^ ^ (2022年8月25日 13時) (レス) @page50 id: e83ca5f3e2 (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - あさん» ありがとうございます！！✨ 今日中に3に移行しますので少しお時間ください！(≧ω≦ ) (2022年8月25日 11時) (レス) id: 29d9966584 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉兎
| 作成日時：2022年8月13日 19時
