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未だ床にお尻をつけたまま固まっている参番隊副隊長を跨ぐように立ち、左手で胸ぐらを掴み上げた。
右手で拳を作り振り上げれば、抵抗する気は無いようで、覚悟を決めたように目を閉じる。
その顔面めがけて勢いよく振り下ろしたが、A！！と聞こえたエマの声と同時に後ろから腰に回る腕に、ギリギリで手を止めた。
『エマ、離して危ない』
「ダメ！
ウチは大丈夫だから
Aが居てくれるから、大丈夫だから」
『エマ…こいつのせいでドラケンが刺されたんだよ
エマ泣いてたじゃん』
「ドラケンも助かったし、ぺーやんも反省してるから
だから、もう大丈夫だよ」
少し振り向けば、ありがとう。と笑ったエマの顔が肩越しにあり、ダラリと腕を下ろした。
『許してない
けど、エマがそれでいいならいいよ
でも、エマに謝って！』
睨みつけるように見下ろせば、参番隊副隊長はゆるゆると体制を変えて、床に頭をつけた。
「ごめん」
「ううん、ぺーやんはぱーちんが大事だっただけだよね
でも、それと同じくらいウチも、みんなもドラケンが大切なんだ」
頭を下げている前にしゃがみ込んで言うエマの声は包み込むように優しかった。
「ドラケンが助かってよかったね、ぺーやん」
にっこり笑って言ったエマに、参番隊副隊長、ぺーやんは嗚咽を漏らしながら泣いていた。
『エマは優しいね
私なら歯全部抜いてもまだ足りないわ』
多分全部台無しにした。
おいおい…。と壁に背中をつけている三ツ谷が呟き、ハハ…とタケミっちはドン引き。
ヒナは固まっていて、エマもちょっと引き攣っている。
ぺーやんは多分ちびってる。
マイキーはいつの間にか居なくなっていて、探しに行きがてら外のメンバーに知らせようとなった。
ゾロゾロと歩いていく中、未だに頭を下げているぺーやんの前に立つ。
私の足を見て、ビクッと肩を震わせたぺーやんに手を伸ばした。
『お前も行くんだよ
謝罪会見だろ』
パッと顔を上げたぺーやんは恐る恐る私の手を掴み、私の引っ張る力を利用して立ち上がった。
「俺を許してねぇんだろ？」
『許してないけど、エマが許したんだから
私がこれ以上お前に怒るつもりはねぇよ
その必要もねぇ』
「お前……ただのイカれ女じゃなかったんだな」
私も人のこと言えないけど、コイツも大概バカだと思う。
にっこり笑って足を踏んづけた。
いっっ！！と言って足を押さえてしゃがんだぺーやんを置いて外へ出た。
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玉兎(プロフ) - 朝はパンよりご飯派さん» ありがとう！！！｡+ﾟヽ(*✪▽✪*)ﾉﾟ+｡ 頑張るね✨✨ (2022年8月25日 19時) (
レス) id: 29d9966584 (このIDを非表示/違反報告)
朝はパンよりご飯派 - １００話達成、続編３、、、おめでとう🎉これからもがんばってね。 (2022年8月25日 18時) (レス) @page50 id: 913863b25c (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - 雪兎さん» 昨日は大量に更新できました🥰 喜んでいただけてよかったですっ！！ そしてお待たせしました！！3もよろしくお願いします☺️ (2022年8月25日 16時) (レス) id: 29d9966584 (このIDを非表示/違反報告)
雪兎 - 今日の昼まで用事があって見れなかったけど、開いたらめっちゃ更新されてて舞い上がりました！！続編待ってます^ ^ (2022年8月25日 13時) (レス) @page50 id: e83ca5f3e2 (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - あさん» ありがとうございます！！✨ 今日中に3に移行しますので少しお時間ください！(≧ω≦ ) (2022年8月25日 11時) (レス) id: 29d9966584 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉兎
| 作成日時：2022年8月13日 19時
