第9話:おしえて ページ9
「あの……」
「ん？どうしたの？」
部屋の隅から戻ってきたコンちゃんさんが、私の言葉に反応した。
「えと…コンちゃんさん達は」
「コンちゃんでいいよ」
「え、はい……コンちゃん達は……その」
なにか隠しているのか。
それが聞きたかったが、私がそれを聞いていいのだろうか。
私だってらっだぁさんには隠していることがいっぱいある。
それなのに……。
「なんやガキ……モゴモゴすんなや鬱陶しい」
「きょーさん？？？？優しくしてね？？？？」
らっだぁさんからきょーさんへの圧力が見えた。
「Aちゃん、言いたいことがあるなら遠慮なくいいな？」
レウクラウドさん……レウさんが優しく声をかけてくれた。
「あの…、皆さんは一体何者なんですか？」
「え？」
らっだぁさんは声を漏らし、他の人たちは目を見開いた。
「こんな山奥の屋敷で一体何をしているのですか？」
私はただ、みんなのことを、らっだぁさんのことが知りたかった。
聞けば教えてくれると思った。
「……お前には関係ないやろ」
一番に聞こえたのは、きょーさんの冷たい声だった。
「私はただ…」
「お前の質問には答えへん、これからもずっと」
「そんな、」
ふと、頭に重さを感じた。
「らっだぁさん…？」
「ごめんねA、言えないや」
頭を撫でながら言われたその言葉は、まるで私を突き放すような、一線を引くような……そんな言葉だった。
家族になったと思っていたのは、私だけだったと……
そう、突きつけられた気がした。
「はは、すみません……ちょっと頭冷やしてきます」
「Aちゃん、待って」
「レウクラウドさん、すみません……一人になりたいんです」
嘘だよ、ホントは、
「ホントは一人になんてなりたくないんでしょ？寂しいんだよね？」
「……なんで」
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にし(プロフ) - 椿さん» 閲覧ありがとうございます！！この話は結構前から練っていたものなのでめっちゃ嬉しーーーー！！！です。あなたが古参を名乗れるように頑張ります！ (2021年6月19日 23時) (
レス) id: 1fb28ea862 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - めっっっちゃ好きです有名になったら古参名乗っときますね() (2021年6月19日 23時) (レス) id: 37e6844d54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にし | 作成日時：2021年6月18日 20時
