第5話:あたたかいこころ ページ5
らっだぁさんの家でお世話になって1ヶ月がたった。
彼は私のことを何も聞かずに、ここにいることを許してくれた。
「Aー!聞いてよ!きょーさんがね…」
そして今日も家に帰ってきたらっだぁさんが、彼の友人だという人達の愚痴をこぼす。
「……んで、そしたらコンちゃんとレウさんまで、」
ふと、話し声が止んだ。
「どうしたんですか?」
「んー?」
するとらっだぁさんは何故かニヤニヤし始めた。
「え?ほんとになんなんですか?」
「えー、だってAが笑ってたから!」
「そのくらいで……」
私だって笑うくらいできるはずだ。
「いやいや、この1ヶ月で初めて見たよ!Aの笑顔!」
「……仮に私の笑顔が見れたとして、なんの得があるんですか」
「え?得ってそりゃあ、娘が笑ってたら嬉しくない親はいないと思うよ、そんな感じ!」
むすめ……娘……
ああ、そうだった、私はたくさんの人を自分の親を……
なのにこんなところでぬくぬくと幸せを感じてる資格はない。
私に生きる資格は…
「………ぉ…ぃ………………A?」
「っ!はい?」
「どしたー?」
「……いえ、なんでも」
86人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にし(プロフ) - 椿さん» 閲覧ありがとうございます!!この話は結構前から練っていたものなのでめっちゃ嬉しーーーー!!!です。あなたが古参を名乗れるように頑張ります! (2021年6月19日 23時) (レス) id: 1fb28ea862 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - めっっっちゃ好きです有名になったら古参名乗っときますね() (2021年6月19日 23時) (レス) id: 37e6844d54 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:にし | 作成日時:2021年6月18日 20時