第14話:うちあけた ページ14
「おい、クソガキ……お前のせいやで」
あの後、らっだぁさん以外の三人と屋敷に戻った。
談話室のような場所で、きょーさんはじろりと私を睨みながら言った。
「ちょっときょーさん……」
きょーさんの言葉を止めようとしてくれるレウさん。
「お前が勝手に外に出て、勝手に危険な目にあって、んで、らっだぁに助けられたくせにアイツのこと勝手に怖がって、」
「怖がってなかった」
「あ？」
そう言ったのは私ではなく、レウさんだった。
「Aちゃんは怖がってなかったよ、驚いてはいたけど………安心してた、らっだぁが来てくれたって、すごく安心してたよ」
私の気持ちを、レウさんは述べていく。
不思議と否定する気持ちはわかなかった、それが本当のことだったからだろう。
「レウさん、なんで……私の気持ち、分かったんですか……？」
「……ふたりとも、もう言っていいよね？」
「そうだね、らっだぁには怒られるかもだけど」
「あ"ぁ！俺はもう知らんで！」
この三人は何を言っているのだろうか、もしかして、この三人も……
「僕らそれぞれ、能力を持ってるんだ」
「能力……？」
レウさんが私の前にしゃがんで、打ち明ける。
「そう、俺は人の心が読めるんだ」
「俺は不老不死……んで、きょーさんは浮遊」
レウさん、コンちゃんの順で自分の能力を紹介する。
コンちゃんは黙り込んでいるきょーさんのかわりに、彼の能力も紹介した。
「能力って、何なんですか？」
「まあ、簡単に言うと……分からない！」
「え」
自信満々で言うコンちゃん。
「俺も数百年、調べたり考えたりしてるけど分からないんだ、俺たちの他に能力を持っている人もいないみたいだし」
「す、数百年……」
「らっだぁのあの姿も、能力……俺等は青鬼って呼んでる」
「青鬼……」
「あの姿になると、めちゃくちゃ強くなる！あと青くなる！」
あの姿はそういうことだったのか。
「らっだぁはあの姿にすごいコンプレックスを感じてるんだ……だから、Aちゃんに内緒にしてたんだ、君を怖がらせないように」
「そんな……でも私は怖くなかった」
「しゃあないやろ……あの姿のせいであいつ、奥さんと別れなあかんくなったんやから」
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にし(プロフ) - 椿さん» 閲覧ありがとうございます！！この話は結構前から練っていたものなのでめっちゃ嬉しーーーー！！！です。あなたが古参を名乗れるように頑張ります！ (2021年6月19日 23時) (
レス) id: 1fb28ea862 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - めっっっちゃ好きです有名になったら古参名乗っときますね() (2021年6月19日 23時) (レス) id: 37e6844d54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にし | 作成日時：2021年6月18日 20時
