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ブラック審神者が四十六人 ページ49
いつのまに時が経ったのだろう。
部屋は夕暮れの茜色に染まっていた。
僕の隣ではこんのすけが体を丸めて
スヤスヤと寝ている。
こんのすけには本当に無理をさせてしまっている。
あんなに綺麗な毛並みだったのに…
今は毛ヅヤが悪くなり、やせほそっていて、
ふわふわなはずの
細くゴワゴワとしている。
ごめんね、こんのすけ。
僕のワガママのせいだよね。
ごめんね、ごめんね、こんのすけ。
口には出さないけれど
心の中でこっそりとつぶやく。
何度も何度もごめんねを繰り返す。
僕は弱虫だから。
素直に気持ちを伝えられないから。
心の中でこっそりと伝えるしかない。
誰にも届かないであろう心のうちを…
誰にも気づかれずに…
『僕の本心を知るのは僕だけ…だからね……』
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作者名：闇咲シキ | 作成日時：2016年12月27日 22時
