ブラック本丸？いいえ、ブラックなのは審神者の方です (ページ5)

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ブラック審神者が五人ページ5

伊藤「改めてまして、
政府から来ました伊藤と申します。
実は赤瀬さんにとても重要なお話があって参りました。」

そう言ってイケメンさん…伊藤さんは話し始めた。
話をまとめるとこーゆーことになる。
・刀剣乱舞というゲームがある
・そのゲームの世界は現実にある
・ゲームは審神者としての力を持っている人を見つけるためにある
・審神者が足りない
・審神者にふさわしい人を政府が探した
・政府の審査に引っかかったのが僕
的な。
…まぁ、よくありがちなパターンだな。
こんな話を考える作者は幼稚だな(←おいby作者)

伊「それで、
赤瀬さんに審神者をやってもらい…『いいよ』
そうですよね、やっぱり…ってはいぃ！？」

『だからやるよ、審神者ってやつに』

伊「あの…審神者になったら家に帰れませんよ？」

『別にそんなのいいけど』

伊「もう親御さんに会えませんよ？」

『全然大丈夫』

伊「親御さんに相談とかは…？」

『はぁ…こんな時間に家にいない親っている？』

伊藤さんの話を聞いてて
あんまり気にしてはいなかったが
今は夜の九時をまわったところ。
外を見ると真っ暗である。

伊「…親御さんはお仕事でお忙しいのですね。」

『まぁ、そーゆーことです。
忙し過ぎて家に帰ってくることは週に一度だけ。
お金を置きに来るぐらいですよ。
…ね、大丈夫です。
親に相談しなくても大丈夫なんですよ。』

伊藤さんは少しの間俯いたままだった。
そしておもむろに顔をあげた。

伊「それでは、親御さんには
あとで私の方からお伝えしてもよろしいでしょうか？」

僕がそれでいいと了解すると、
伊藤さんは立ち上がり
「明後日には本丸にご案内いたします」という言葉を残して帰っていった。

明後日から僕の非日常の始まりだ。