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ブラック審神者が三十四人 ページ36

ー「弱いくせに！」ー


『っっ…』


突然、響き渡った声。
頭を鈍器で殴られたような感覚がした。
この声…僕はこの声の主を知っている。
この声は……


ー「また辞めれば？」ー


『剣道部の…』


そう、中学のときの剣道部の人たち。


ー「ちゃんと声出ししてよ！」ー


『してる、声出してるよ
…なんで気づいてくれないの？』


一生忘れない…否、忘れることのできない人たち。


ー「戻ってこなくて良かったのに。」ー


『剣道部に戻ることを進めたのは貴方でしょ…』


僕の過去のトラウマ。


ー「見てるとイラついてくる。」ー


『そっか…ごめん…なさい……ごめんなさい…』


ー「アンタなんていてもかわらないんだけど。」ー


『ごめんなさい、もっと強くなるから』


お願い許して…許してください。
僕が弱いのが悪いんだ……
もっと強くなるから、強くなってみせるから。
だから、お願い、僕を許して…
僕を否定しないで……
……お願い……だから……


『僕を…僕を嫌わないで……』

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作者名：闇咲シキ | 作成日時：2016年12月27日 22時

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