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ブラック審神者が二十四人 ページ25
side大和守安定
まだ辺りは薄暗い。
そのせいか起きてるのは僕ぐらい。
一人で歩く廊下は
いつもとは違う雰囲気をかもしだしている。
厠に行くために起きたんだけど…
やっぱり清光に付いてきてもらえばよかったかな。
スパァンッ
大「！？」
この音は…？
まさか敵襲？…にしては、静かすぎる。
それに敵の気配はしない。
『伽羅奢、僕は…間違ってはいないよね？』
主？なんでここに…
あのスパァンッって音は主が原因らしいのは
すぐにわかった。
主が弓を持っていたし、
十数メートル先には主の矢が的に刺さっているからね。
主は弓を愛おしそうに撫で上げた。
そして何度も何度も
『伽羅奢、伽羅奢』と弓に呼びかける。
…伽羅奢ってあの弓の名前らしい。
あの弓は主にとても愛されてるだろう。
見てるだけでわかる。
無愛想な主にあんな顔させるんだもん。
まだ主とは出会って間もないし、
話したこともないけど、
あの主にあんなに愛おしそうな顔をさせるとは…
どれほど愛されてるんだろうね。
僕もあの弓のように主に………
大「愛されたいな…」
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作者名：闇咲シキ | 作成日時：2016年12月27日 22時
