ブラック本丸？いいえ、ブラックなのは審神者の方です (ページ19)

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ブラック審神者が十八人ページ19

「残酷」とは無慈悲でむごたらしいこと。

まるで先程の僕の行為のことを表す言葉。
優しい人なら無理をしても
おむすびを一つくらいは食べていただろう。
けど、僕はそんなことしなかった。
きっとここの前の主なら食べたと思う。

ここの刀剣たちはとても優しい。
主に似たんだろうな。
僕とは違って優しい主だったに違いない。
…僕は人にあんまり優しくない。
よく言われていたことだから、自覚はしてる。

僕は他の人に比べて冷静すぎるらしい。
何事においても
一歩ひいて物事を判断する。
まぁ、俗にいう「冷徹」
それの何が悪いのかわからないけど、
他の人にとっては理解しがたいことらしいんだ。

ー「お前って何考えてるかわからないんだよ。」ー
僕だって君が何を考えてるかなんてわからない。

ー「見てると本当にイラつく。」ー
僕、なにか悪いことした？

ー「弱いくせに…また部活辞めれば？」ー
弱くても僕は好きなんだ、剣道(・・)が…

ー「見下したような目で見ないでくれる？」ー
見下してなんていないよ、誤解…なんだ。

ー「本当邪魔なんだけど。」ー
…あぁ、そうだね。僕は邪魔な存在なんだね。

ー「意志が感じられない。」ー
意志ってなに？貴方は僕の意志をがわかるの？

ー「それじゃあ、上達しないな。」ー
そんな…また僕は弱いままなの……？

ー「育て方を間違えたようね。」ー
僕の努力もわからないで…

ー「君には期待はずれだったよ。」ー
いつ僕が期待してほしいなんて言った？

『僕は…僕は、いらない存在。』