話を終えて ページ32
部屋に戻り、私は気づいた。いや、考えだったのかもしれない。だが、確信をついている様に思った。
両親は、もう私に興味がない。
弟の風信は、自由に学校に行ける私を妬んでいた。
私は、家族と呼べるものがいなくなったのだと。
楽しく話をして、互いを気にかけ、認めあい、愛しあうためのかけがえのない存在。私にとって、家族はそうだと思っていた。
だけど、あの連中は私をそこにいないとして見ていた。
そう気づいたが、気は重くならなかった。
むしろ、少し晴れやかな気さえしてきた。だけど、私をこの世に出した最低限の責任はとってもらおう。私が独立するまでは、そのための資金を出してもらおう。
そう、これでいいのだ。
独立すれば、私は自由に生きられるだろう。
それまでの辛抱。なら、高校は寮のある所にしよう。独立するための、予行練習として。
これから、私のことは私が決めよう。
そうして、生きていこう。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「…これが過去、私の身にあった事です」
剣武魔神の皆は、とても真剣な表情だった。ああ、私の話を聞いてくれて本当に嬉しい。
白虎が立ちあがり、私の前まで来る。私の肩に手を置いて言った。
「そうか、A… よく話してくれたな。」
私を抱きしめ、翡翠色の髪を撫でる。表情は見えない。でも、その言葉は私を心の底から案じてくれているものだった。
「A、お前は本当強えな。今まで頑張ってきたんだな。」
阿修羅は、私の頭を撫でる。その大きく、温かい手はとても心地よかった。
「ああ… もう案じる事はない。我らが、お主を守る。我らも話そう。A、そなたのスピリットについてだ。」
「…私の、スピリット？」
私は何のことかわからず首をかしげる。朱雀は頷き、不動明王と玄武の方をちらりと見た。
「Aよ、スピリットというのは、生まれ変わるときに持っていた強い思いのこと。
スピリットを持つ者のみが、時代を越え 生まれ変わることができるのだ。」
「昔、我ら剣武魔神は幻王と呼ばれる御方の所に直接仕えていた。そこには下働きの女官も大勢いた。」
「その女官らをまとめていた女官頭… 彼女の髪は汝と同じ翡翠色だったのだ。」
「！ …それって、もしかして」
「ああ。我らは… そなたは、その女官頭のスピリットを持っている。彼女の生まれ変わりではないかと思うのだ。」
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スプラMOMIZI(プロフ) - kirakirastar7さん» はじめまして。わー、ありがとうございます！！次回作は未定ですが機会があればまた作りたいです。 (2020年1月14日 16時) (
レス) id: e49f68cb2e (このIDを非表示/違反報告)
kirakirastar7(プロフ) - 妖聖剣と高校生。とても楽しかったです(o^^o)次の剣武魔神夢、期待してます (2020年1月13日 21時) (レス) id: a25d14debe (このIDを非表示/違反報告)
スプラMOMIZI(プロフ) - カンコクさん» ありがとうございます(*´ω｀*) (2019年10月26日 20時) (レス) id: e49f68cb2e (このIDを非表示/違反報告)
カンコク - 続きだ早くよみたいです (2019年10月26日 13時) (レス) id: 7ac3401ee1 (このIDを非表示/違反報告)
スプラMOMIZI(プロフ) - エンゼルフレンチβさん» コメントありがとうございます！朱雀かっこいいですよね〜、私は剣武魔神みんな好きです(*´ω｀*) (2019年10月13日 9時) (レス) id: e49f68cb2e (このIDを非表示/違反報告)
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