長寿の魔神と少女 ページ27
数千年生きてきて、今までたくさんの人間を見てきた。頭の良い者、愚かな者、愛嬌のある者に腹黒い者…
人間というものは数が多い分、皆様々な性格をしていて、全く同じという者は居なかった。良い者もいれば悪い者もいる。
一概に、『人間とはこういうものだ』とは言えなかった。なので、今。一人に対象を絞り判断してみようと思ったのだ。
それが翡翠色の髪の少女、Aだった。彼女を選んだ理由は、昔思慕していた女官に似ていたからだろう。
だが、その女官は幻王にも気に入られていた。美しい翡翠色の髪は、見るもの多くを魅了していた。
腹黒い事も一切考えておらず、純粋な娘だった。そこを好きになったが、幻王も好きなら、とひっそり思慕することにしたのだ。
しかし、誰もが彼女を好くわけではない。
彼女はある日、突如姿を消した。大半の者は訳がわからず混乱するばかりだったが、ワシは理由を知っていた。
彼女は、他の官女によって追いやられた。全く気づいてやれなかったのは剣武魔神全員の落ち度だと後悔した。
それでも翡翠色の女官の様に寵愛を得ることはなく、その官女らは何事も無かったかのように年季を終えやめていった。恐らく死後、地獄で裁かれたことだろうが。
その女官はおとなしい性格ではあったが、意志は意外とはっきりしていたらしい。
彼女は、『自分の好きなように生きていきたい』というスピリットを持っていたらしかった。
それを知ったとき、心に決めた。
彼女を探し出し、今度こそ何があっても守ろうと。
そして、ようやく彼女を見つけ出したのだ。
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翌日、私は竹林の一軒家に向かった。ドアをノックすると、玄武が出てきた。中に入れてもらい、静かに正座した。
うん、皆揃っている。話すなら今日だ。
「今日は、皆さんにお話ししたい事があって来ました」
「…改まってんなぁ、A」
白虎が、少し口角を歪めて言う。それは、何かを期待してる様にも、諦めている様にも見えた。
「私の、過去の話です」
そう言うと、皆眉をひそめたり真面目な表情になった。それを見てから、私はぽつりぽつりと話し始める。
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スプラMOMIZI(プロフ) - kirakirastar7さん» はじめまして。わー、ありがとうございます！！次回作は未定ですが機会があればまた作りたいです。 (2020年1月14日 16時) (
レス) id: e49f68cb2e (このIDを非表示/違反報告)
kirakirastar7(プロフ) - 妖聖剣と高校生。とても楽しかったです(o^^o)次の剣武魔神夢、期待してます (2020年1月13日 21時) (レス) id: a25d14debe (このIDを非表示/違反報告)
スプラMOMIZI(プロフ) - カンコクさん» ありがとうございます(*´ω｀*) (2019年10月26日 20時) (レス) id: e49f68cb2e (このIDを非表示/違反報告)
カンコク - 続きだ早くよみたいです (2019年10月26日 13時) (レス) id: 7ac3401ee1 (このIDを非表示/違反報告)
スプラMOMIZI(プロフ) - エンゼルフレンチβさん» コメントありがとうございます！朱雀かっこいいですよね〜、私は剣武魔神みんな好きです(*´ω｀*) (2019年10月13日 9時) (レス) id: e49f68cb2e (このIDを非表示/違反報告)
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