組み手 ページ11
「どけ、A！」
「どかないよ！
お願い白虎くん、落ち着いて！」
「〜〜〜っ、！」
騒ぎを聞き付け、一軒家から玄武が飛び出してきた。そして、拳を構えた後思いっきり朱雀と白虎にゲンコツをかました。
「だっ……！！！」
「いってぇ……！！！」
「また汝らは喧嘩しおって！ 全く、いい加減にせぬか……」
朱雀と白虎は、涙目で殴られたところをさする。この姿を見ると、二人とも、どこか幼く見える。白虎の目付きは、いつものものに戻っていた。
白虎は私の方を見ると、しょぼんとうなだれた。
「A…… 悪かった。オレ、戦ってるとたまに見境が無くなるんだよ。あーあ、またやっちまった… 気を付けてんだけどなぁ」
白虎は乱暴に座り込み、頭をがしがしと掻いた。大きくため息をついている。
なんだかいたたまれなくなった。私もしゃがみ、白虎の頭を撫でる。
「仕方ないよ、白虎くんも頑張ってるんだから。ね？」
「……A」
私は立ち上がり、にこりと笑う。せめて、私が笑って責任を感じさせないようにしなくては。
その私の様子を察してくれたらしく、玄武が声をかけてきた。
「Aよ、中に入るか？」
「玄武さん…… ならお言葉に甘えて。おじゃましますね」
また昨日の和室で、六人で茶をすすりながらしばらく駄弁った。話の内容は、私の学校の話や、ここ数千年の事をいろいろ聞いた。
三国時代の話や、日本に来たときの戦乱の話…… どれも私の知る事実と同じ部分も違う箇所もあった。
楽しく話を聞いていながら、ふと気になったことがあったので質問した。
「そういえば…… 皆さん、寝るときはどうしてるんです？」
「……ああ、交代で見張りをしながら寝室で寝ておるぞ。だから、同時に寝るのは四人だ」
「見張りの順は、適当に決めているぞ！」
「いっつも、誰が最初と最後をやるかでもめるよなぁ〜。皆、途中で起きたくねーもんな！」
「……じゃんけんとやらで決めると、我は必ず負ける」
「オレ、逆にジャンケンなら勝てるぜ？ クジ運ねーけどな！」
この家には、二階にも部屋がある。きっと寝室はそこなのだろう。洋室なのか和室なのかも気になるが、聞くのはやめておく。
「おっちゃん、いつも寝るとき薄着だよな？ あれ寒くねーの？」
「ワシは元々亀だったからの」
「し、信じられん。我なぞ、羽毛布団が無いと寝れないというのに……」
(……羽毛布団。朱雀はもともと鳥だからかな？)
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スプラMOMIZI(プロフ) - kirakirastar7さん» はじめまして。わー、ありがとうございます！！次回作は未定ですが機会があればまた作りたいです。 (2020年1月14日 16時) (
レス) id: e49f68cb2e (このIDを非表示/違反報告)
kirakirastar7(プロフ) - 妖聖剣と高校生。とても楽しかったです(o^^o)次の剣武魔神夢、期待してます (2020年1月13日 21時) (レス) id: a25d14debe (このIDを非表示/違反報告)
スプラMOMIZI(プロフ) - カンコクさん» ありがとうございます(*´ω｀*) (2019年10月26日 20時) (レス) id: e49f68cb2e (このIDを非表示/違反報告)
カンコク - 続きだ早くよみたいです (2019年10月26日 13時) (レス) id: 7ac3401ee1 (このIDを非表示/違反報告)
スプラMOMIZI(プロフ) - エンゼルフレンチβさん» コメントありがとうございます！朱雀かっこいいですよね〜、私は剣武魔神みんな好きです(*´ω｀*) (2019年10月13日 9時) (レス) id: e49f68cb2e (このIDを非表示/違反報告)
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