十六 ページ16
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主「お願いね」
鶴「あぁ、わかった」
少しずつではあるが食事を摂るようになり、鶴丸たちとの手合わせにより人の体にも慣れてきたところで、剣の初陣が決まった。
夕餉後に審神者部屋に呼ばれ主から隊長にと任命された鶴丸が部屋に戻り巻物を広げると、自分と剣の他に太鼓鐘の名を書いたところで筆を止めた。
鶴「んー、どうすっかな…」
太「おっ、出陣かぁー、何処なんだ？」
鶴「池田屋一階だ。剣が自分の体を使いこなすには短刀たちに手本になってもらうのが早いんだが、本陣まで行けたとしたら俺以外短刀だと厳しいと思ってな…」
太「なるほどー、剣にとっちゃあ俺らとか三条の刀が一緒だと心強そうだけど、太刀が多いからなぁ。とりあえず伽羅は入れたらどうだ？」
鶴「いや、伽羅坊を入れて光坊を入れなかったら拗ねるだろ、あいつなんだかんだ寂しがりやだからな」
太「夜に一人にするのは可哀想か」
鶴「そういうことだ」
悩んだところで、土地勘がある者をと考え堀川と和泉守を入れ、残り一振りは張り切って剣の世話をしている今剣にした。
鶴「よし、いいだろう。明日はよろしくな」
太「任せとけって！派手に決めるぜ」
鶴「ところで剣は何処にいった？」
太「さぁ、広間じゃないか？」
主に提出してくるついでに覗いてみるか、と立ち上がり、巻物を手に審神者部屋へと再び向かう鶴丸。
鶴「主、入るぞー」
主「はい、どうぞ」
組まれた編成を確認した主は、大丈夫でしょう、とそれを近侍の長谷部に渡す。
長谷部は早速他にメモを持ち、当番表を替えに行った。
主「金の刀装に余裕があったはずだから、剣には重歩兵を。今剣と太鼓鐘の一つは銃兵にして、和泉守と堀川は本陣に進んだ時を想定して装備させてちょうだいね」
鶴「あぁ、わかった」
主「剣のあの様子だと、恐らく初めは敵の姿に怯えてしまうでしょう。皆に話した上で、取り乱したら鶴丸は剣のそばに付き敵は他の者に任せなさい。
すぐに帰城して構わないから」
鶴「あぁ、とりあえずは敵に背を向けさせないように努めることにする」
無理はしなくていい、という主に、了解、と返す鶴丸。
審神者部屋を出て広間へ行けば、次郎太刀らと酒を飲む小狐丸の膝の上で、既に眠っている剣を見つけた。
小「おぉ鶴丸、この通り既に夢の中だ」
鶴「世話になったな、引き取ろう」
鶴丸は剣を抱き上げると、晩酌等で団欒する男士に就寝の挨拶をし、部屋へと戻った。
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新参審神者(プロフ) - 咲くやさん» ありがとうございます* 仕事などの息抜きに更新していく為やきもきさせてしまうかもしれませんが、お付き合いいただけると嬉しいです(^ω^)これからもよろしくお願いします＊.° (2018年7月8日 0時) (
レス) id: edf31ffc2e (このIDを非表示/違反報告)
咲くや - 面白くて続きが気になります 更新頑張ってください。 (2018年7月2日 23時) (レス) id: 2369d330ed (このIDを非表示/違反報告)
新参審神者(プロフ) - 夕月蝶さん» ありがとうございます！溺愛しすぎず厳しすぎずないいお兄ちゃんですよね…私もそう思います…(作者)w これからもよろしくお願いします♪ (2018年6月1日 15時) (レス) id: edf31ffc2e (このIDを非表示/違反報告)
新参審神者(プロフ) - 第一部隊さん» ありがとうございます！頑張ります(*ﾉ∀`*) (2018年6月1日 15時) (レス) id: edf31ffc2e (このIDを非表示/違反報告)
夕月蝶 - とても、面白かったです！ 剣ちゃん可愛いです！！ 鶴さん、いいお兄ちゃん！！ これからも、頑張って下さい♪♪ (2018年5月31日 21時) (レス) id: 4346033303 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：新参審神者 | 作成日時：2018年5月22日 17時
