二 ページ2
.
主「あら。長谷部、鶴丸を呼んでくれる？」
長「はっ」
就寝前、政府からの便りを整理していた主が手を止め読み入る。
それは新刀剣実装の報せで、主が呼んだ鶴丸国永が関係していると読んだからであった。
鶴「あーるじー、どうした？」
主「夜にごめんね。剣国永を知ってる？」
鶴「知ってるも何も、弟だな。…まさか見つかったのか！？」
主「見つかった？」
鶴「あぁ、剣はある時からぱったりと行方が分からなくてな…」
主「そうなの…。でも実装されるってことは、みつかったのかな？」
鶴「こいつは驚きだ…いつからだ！？」
主「明日から。だから朝餉を食べたら鍛刀部屋に来てね」
鶴「あぁわかった！」
こうしちゃいられない、と慌ただしく部屋に帰った鶴丸は、伊達部屋の仲間が揃っていることを確認して声をかける。
鶴「皆、聞いて驚け、俺の弟が来るっ！」
燭「え、鶴さん弟いたの？」
貞「へぇー」
大「どうでもいい」
鶴「んだあぁーーもう！反応が薄いなお前ら」
布団を敷いてる最中に来た鶴丸の話を流しながら聞く面々。
唯一燭台切が会話を広げてくれる。
燭「鶴さんの弟くんってことは、同じ感じ？」
鶴「知らん」
燭「え？名前は？」
鶴「剣国永だ！」
燭「刀種は？」
鶴「和剣だな、名の通り」
貞「それは今までいなかったよな」
燭「確かに、初めて聞くね」
鶴「さすが俺の弟、既に驚きを提供してくれてるのか！」
燭「え、やっぱり驚き好きなのかい？」
鶴「いや、しらん」
貞「何だよさっきから知らんって、弟だろ？」
聞いたことがない刀種が気になり太鼓鐘も会話に入った。
布団に座り腕を組んだ鶴丸は、遥か昔の弟の記憶を辿る。
鶴「んー、弟は誰の手に渡ったのかわからないんだ。長らく行方不明でな…。どうやら国の文化財に指定されたらしいが、その後もまた行方がわからなかった。
だからあんまり記憶にないんだよな…。
打たれたばかりの頃に三条たちとも会ったことはあるんだが…」
まぁとにかく楽しみには変わりない！とニカッと笑う鶴丸に、言いようの無い感情が湧いた同室の面々。
弟が来たら部屋は同じでもいいか？と訊く鶴丸に、皆断る理由はないと返した。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 585人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
新参審神者(プロフ) - 咲くやさん» ありがとうございます* 仕事などの息抜きに更新していく為やきもきさせてしまうかもしれませんが、お付き合いいただけると嬉しいです(^ω^)これからもよろしくお願いします＊.° (2018年7月8日 0時) (
レス) id: edf31ffc2e (このIDを非表示/違反報告)
咲くや - 面白くて続きが気になります 更新頑張ってください。 (2018年7月2日 23時) (レス) id: 2369d330ed (このIDを非表示/違反報告)
新参審神者(プロフ) - 夕月蝶さん» ありがとうございます！溺愛しすぎず厳しすぎずないいお兄ちゃんですよね…私もそう思います…(作者)w これからもよろしくお願いします♪ (2018年6月1日 15時) (レス) id: edf31ffc2e (このIDを非表示/違反報告)
新参審神者(プロフ) - 第一部隊さん» ありがとうございます！頑張ります(*ﾉ∀`*) (2018年6月1日 15時) (レス) id: edf31ffc2e (このIDを非表示/違反報告)
夕月蝶 - とても、面白かったです！ 剣ちゃん可愛いです！！ 鶴さん、いいお兄ちゃん！！ これからも、頑張って下さい♪♪ (2018年5月31日 21時) (レス) id: 4346033303 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：新参審神者 | 作成日時：2018年5月22日 17時
