Your lie (ページ26)

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26話ページ26

誰かと話してる？
邪魔しちゃ悪いかなぁ…。

しばらくすると話し声が聞こえなくなる。
あたしはリビングの扉を開けて中へ入る。

母「ごめんね、遅くなっちゃって。」

貴「んーん、大丈夫！」

母「ありがと。さ、食べましょ！」

なんだか、いつもより笑ってる気がする。
それが嬉しくてあたしもいつもより口角があがる。

貴「んーっ、やっぱお母さんの料理美味しい！！」

母「ふふ。ありがとね。作りがいがあるわ。」

にっこりしてるお母さん。
あー、幸せだなぁ。

母「でも、Aも徐々に作れるようにならなきゃね？」

貴「…はーい。」

クスクス笑うお母さんにつられあたしも笑う。
お母さんと一緒に料理が出来るんならいっか。

母「ほら、早く食べなさい？」

貴「はーい！」

ご飯を食べ終わってお風呂に入る。
部屋で少しゴロゴロして時計を見ると23:50の文字。
荷物を持って階段を降りる。

母「はい。」

下へ降りるとお母さんにケーキが入った箱を渡される。
″ゆっくりしておいで″という言葉と共に。
適当に返事して隣の家に向かう。