21話 ページ21
謙「…返事は?」
貴「あたしもっ、謙太郎が好きっ」
ギュッ
謙太郎の匂いに包まれて更に涙が溢れる。
ほんとに、両思い、なんだよね…。
謙「もう泣くなって。な?」
貴「だって…」
謙「笑って?俺、Aの笑顔が好き。」
貴「っ///…ばか///」
謙「顔真っ赤じゃん笑」
そう言って笑う謙太郎につられてあたしも笑う。
ほんとに幸せで、謙太郎の彼女になれたことが嬉しくて仕方なかった。
謙「よし、帰ろっか。」
そう言った謙太郎に頷くと謙太郎はあたしの手を握って歩き出す。
…ん?
そういえば…
貴「ねぇ、さっきさあの、き、きす…した?///」
謙「うん、最後に打ち上がった花火の時ね。」
貴「//…え?!最後?!」
最後に打ち上がった花火の時キスをすると永遠に結ばれるというジンクスを思い出す。
貴「でも、謙太郎馬鹿にしてたじゃん。」
謙太郎はそういうジンクスは信じない。
前に3人で花火を見た時あたしが「彼氏出来たらこの花火見て最後にキスしたい!」と言ったら2人に馬鹿にされたのを覚えてる。
謙「いいだろ、別に。好きな女の願い、叶えたかっただけ。」
そっぽ向きながら話す謙太郎が愛おしくて。
その言葉も嬉しかったけどなにより、覚えていてくれたことが嬉しかった。
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かたつむりん(プロフ) - オリジナルフラグ外してくださいね! (2017年9月3日 15時) (レス) id: f35d15b5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だー | 作成日時:2015年11月20日 10時