どこまで黙ってられる？この秘密

本物がいるのに？ ken ページ44

『えーーーっと…』




(なにやら、言うのを悩んでいるみたい…)



｢僕に言えないこと？｣



『いや！その…本人を目の前にして言うのは
いかがなものかと…思いまして…

あの…三宅さん達のお写真を買いにですね…』


｢僕達の写真？｣





｢あ！あぁ、うちの事務所が出してるやつね？｣





『そうです…』




(んー、その買い物付き合っちゃさすがに
ばれちゃうかも…なぁ…)



｢やっぱりどうしても行きたい？｣




『あ…まぁ…滅多に来ないので…仕事とかで』





(んーーー、あとで事務所に言ったらくれるかな？)



｢さすがに、女の子が多いとバレるかもしれないから
行ってあげたいんだけど、無理かも…

だからさ！僕が事務所から買うからそれあげるよ！｣



『だめです！！！！よ！！！』



『ちゃんと働いて、好きなものを
自分で選びます！！！
今日は、残念ですけど、諦めます！
また今度来ます、笑』



(びっくりした。急に叫ぶから…Aちゃん…)


｢びっくりしたぁ。いいの？それで｣



『もちろんです！』





｢ふーんやっぱりちょっと変わってるね
Aちゃん。｣



(普通なら、断らないと思うんだよね。
ただであげるって言ってんのに
真面目だなあ。)


………｢好きだな。そういう子｣



…あ。


『えっ？』



声出ちゃってた。





｢真面目だなあと思って！笑

今日は、本物がいるんだからさ！


はいっ、｣





(チーズ)


【急に引き寄せられる真横には健くんの顔】





«カシャ»





『えっ！撮ったんですか！？』



『消してくださいー！絶対可愛くないー！』



｢消さなーい、今日の想い出！
それに、可愛いよ。｣




〈健くんのしめしめキメ顔の横には、
驚きを隠せない私…〉



まぁ…健くんがいいって言ってくれてるんならいっか…

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