どこまで黙ってられる？この秘密

さすがに ページ41

私が、緊張と驚きでまだ
戸惑っているのに
気を使ってくれて、

手を握られる。





『ね？』




触れてくれているだけなのに、
何故か安心した。




本人より私が気にしちゃだめだよね…


｢ありがとうございます｣







『わかればよしっ。』







と言って素敵な笑顔を向けられた。



(これが、アイドルか…)




なんて考えて、





この人は本当に優しい温かい人だなと
思った。
テレビでみる、健くんは
ちょっとおちゃらけで、適当…な感じ…
というか…まぁ、そんな感じで見えてたけど、


実はすごく真面目で、真っ直ぐ。

ファン想いで、メンバー想い。



こんな人に愛される女性は、
すごく幸せ者だなー。



なんて思ってて…



ちょっと忘れてたけど…






……ずっと手を握ってくれてる…というか


ちょっとおもちゃにされてる？



にぎにぎしてる…





さすがに、緊張解してくれてるんだろうけど
余計に緊張してきた…




｢あの…｣




『ん？』



気を使ってくれてるのに


申し訳ないけど…


｢あの…さすがにずっと握られてると…
余計に緊張してきちゃいます…｣





『あ！ごめんごめん。笑』




て言ってくれたものの、
離してくれそうにない…




『ん？そんなこと言ったら
僕が簡単に離すとでも思ってたの？
甘いね。Aちゃん。』



｢三宅さん？｣



『可愛いんだもん。
Aちゃん、独り占めしちゃいたい。』

つい、 ken→←まだ ken

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