どこまで黙ってられる？この秘密

驚き ken ページ38

やっと会えるー！


よーしー！まずAちゃんに
会ったら何しよっかな。


ちゅーとかしちゃう？(笑)




ま、さすがにそんなとこ誰かに
見られたら言い逃れ出来ないし

Aちゃんに迷惑かけちゃうから
そんな所ではしないけどね。





長かったなぁ…やっと会えるんだもんな
たぶん、彦星の気持ちいま、
いちばんわかるかも…







やっとの思いで、電話も繋がって
会うところまでこじつけた。


凄く、るんるん♪な足取りで

待ち合わせ場所まで向かう。









…そう言えば、俺勝手に舞い上がってたけど
もしかしたら、彼氏とか好きな人とか


いるかも知れないもんね…





とりあえず今日は、電話じゃ不便だから
それ以外を聞くことにしよう。


夜ご飯は、昨日長野くんに
聞いた場所にしよーっと。




昨日楽しみで色々調べてたら
個室もあるし、ソファ席らしいし
ちょっといやらしいよね。笑



ご飯も美味しそうだし！
女の子うけはばっちりだね、

長野くん、

『女の子の気持ちは健の方が…』


とか言っちゃって、


自分もわかってんのにね。








Aちゃん気に入ってくれるといいなぁ。



おっと。ここか




5分くらいしたら、




ちょっと難しい顔をした
Aちゃんがこちらに
向かっているのが見えた






｢あ！Aちゃーーーーん！｣



つい、嬉しくて声を出してしまった。
でも都会はうるさいからほとんど
気にしてない。


のに。(笑)


『み！シーシー』


Aちゃん、ちょー慌てて
駆け寄ってきてくれた。笑



なんか、凄くそんな姿も

愛おしく感じてしまった。


口元に指を当ててシーだって。

なんでそんなに可愛いの？なんて
思ったりして



｢ん？待ってたよ！

会いたかった！ハグー！｣




と、ノリに見せかけて、
思いっきり抱きついてみた。




Aちゃんは、、、



たぶん、びっくりしてる。笑




……(いや、もしかして嫌なのかな！？)


突然不安に襲われる。


｢Aちゃん…｣




『はい…』



｢僕ね、ほんとに会いたかったの。


Aちゃんに｣





言えた。




38歳にして、こんな気持ちになるなんて
ほんとに思ってなかった。
今まではどっちかと言うと
追われる恋愛をしてきた。

ま？僕はアイドルだからね？


そりゃ何人かは追って
愛した人もいた。




ただ、なにか違う、

…言葉では伝えきれない
純粋ななにか。

失いたくない。そんな必死な自分
初めてだった。

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