どこまで黙ってられる？この秘密

過去 GOside ページ14

あれは、8年くらい前の話。



健には、彼女がいた。もうすぐ2年になる
30にもなったしそろそろ
結婚したいと言っていた健。
こんな飽き性で適当そうに見える
こいつがそこまで言うんだから
だいぶ惚れ込んでる。

いままではどれだけ好きでも
冷めていく方だった。
人の嫌なところをみちゃって
それ以上に超えれないとか言ってたっけな毎回。

でもそんなこともなく
だから俺もみんなもそろそろかな。と
思って覚悟はしていた。




でもある日、



((彼女がいなくなった。))


いつもはめんどくさいくらいの
テンションで入ってくんのに
挨拶してからずっと黙りっぱなしで
みんな気になってた。

そしたら健が口を開いた。

それがその言葉。



意味がわからなかった。

たしか、昨日は丁度2年の記念日で
お祝いするって食事行くんだって…
彼女とは何度かコンサートの楽屋挨拶に
来てくれて会ったことはあった。
差し入れも毎回違うものをくれて
みんな一人ひとりに感想とか
思いとか言うタイプで

真面目でいい子、で可愛い。
そんなイメージで
健の事本当に好きなんだろうなーって
こっちにも伝わるくらいの子だった。
ただ、一般の女性。

初めは怪しんだ。
こいつ芸能人狙いなんじゃね？って
ただ健が、嬉しそうに話をするから
黙ってた。

それが頭をよぎった。


剛:やっぱり…

健:剛やっぱりって何？

やべ。声に出ちゃった。


剛:いや、あいつ健が芸能人だから
付き合ったんじゃねーかって
初めて思っててよ。

健:いやそれに近いんだ。


昨日、言われたんだ


(((((((思ってた健くんと違うね。)))))))


((((健くん、そんな人じゃないと思ってた))))

って。さ。

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