相思相愛。[爆豪勝己] (ページ38)

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Vol.37 ページ38

「手足骨折の彼を除いて………
　ほぼ全員無事か」

本当に無事だった。

びっくりするけど、実際無傷。

しかも戦ってる勝己見れたからむしろラッキー。

「とりあえず生徒はバスに乗って」

バスが発進した時のみんなの第一声は、
怖いでも良かったでも助かったでもなく、

「「「「二人って付き合ってんの!?」」」」

だった。

「あうん、まあ」

「何その普通な反応!!」

「えー知ってたの誰？」

「出久と切島。切島はさっき知ったばっか」

「もっと早く知りたかった～！」

「いやでも俺はなんとなー気付いてたぜ？」

「ホントかよ」

神妙な面持ちの瀬呂につっこむ切島。

「でも良かったな、これで思う存分いちゃつけるぜ？」

上鳴がそう言ったその時､勝己からピーン！って何かひらめいた音がした。

「そうだ……！そうじゃねーか………！」

「上鳴電気ィ！いらんこと言いやがって!!」

「は？何が？」

「このあと後悔しても知らんから」

「いやまってマジ何」

「これで心おきなく見せつけられる…！」

このあと二人のいちゃいちゃを学校に着くまで見せられた一同は、これからの学校生活に不安しか感じなかったという。