Vol.23 ページ24
「出久!!久しぶり〜！」
「あっぅ、うん！久しぶり……」
「？テンション低い？今にも消え入りそう」
「いや、あの……かっちゃんが鬼の形相で見て るから……」
「いつも鬼瓦みたいな顔してない？」
「……Aちゃんって本当にかっちゃんの 事好きなの？」
「……言わない約束」
「ごっ…ごめん……」
(Aちゃんたまにかっちゃんより
怖い……)
その後出てきた寝袋男は、体力テストをすると言い出した。
「死ねエエェェェエエエ!!!!」
はああああああかっこいい……!!
私ちっちゃい可愛い勝己のまんま成長してると思ってたのに、何このイケメン！
いくらか鋭くなった目つき。
私より10cmも高い背。
服から垣間見える屈強な体。
耳に心地良い低音を発する喉。
彼ほどかっこいい物体は存在するのか？
マジで好きすぎてヤバい。
「波姫、爆豪。50m走だ」
来た。50m。
音符を出してそれに乗る。
テンポ、225。
アレグロヴィヴァーチェ。
(速く快活に)
私が指揮を振ると同時に音符は動き出す。
これならかなりのスピードが出る。
いける！
その瞬間、世界で最もかっこいい物体が、煙とニトロの香りを残して私を追い抜いた。
うわああああ飛んでるウウウウウ!!
かっこいいいいいいい!!
笑ってるウウウウウ!!
可愛いいいいいいいいい!!
「おい！A！50m過ぎてンぞ!!」
「へ？うわああ!!!!木にぶつかる!!」
見とれてたーーーーーー!!
「フィーネ!!(終わり)」
「っぶな……」
夢主のMusicIsMineのため、音楽用語たくさん出てくると思います。
その都度解説します。
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作者名：ろうそく x他1人 | 作成日時：2019年2月10日 22時
