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さて、一旦今日あったことを整理してみたい。
今朝、いつも通りゾムさんを起こしに行くと彼は部屋におらず、代わりにクローゼットにいたのは幼小期の主と思われるぞむくんだった。トントンさんを呼びに行ってすったもんだした末にこれらはすべて夢であり、私は目が覚めたらグルッペンさんのベッドに寝ていたのだ。その後、少し気になって覗いたクローゼットの奥にて1冊のアルバムを見つけ、あまりのぞむくんの可愛さにこっそり堪能しようと思った矢先ゾムさんに見つかった。
そして今、恐る恐る這い出た瞬間に強く抱きすくめられて匂いを嗅がれているわけだ。
「くっさ、グルッペンの匂いめっちゃしよる。あと、なんやろ、汗？土臭い、古っぽい変な匂いが混じって、んん？とりあえずくっさ」
「く、くさいくさい言わないでください…！」
ゾムさんが私を膝立ちさせて首筋から腹までを行ったり来たり匂いを嗅いでいる。鼻を鳴らすたびに臭い臭いと連呼して首を傾げる様子をみるに、グルッペンさんだけじゃないもっと別の何かの臭いが混じっているようだった。それはクローゼットに溜まった埃や古ぼけた箱の臭いか、或いは、もしかしたらぞむくんのものだったりするのかもしれない。
「なぁなんでこんなにグルッペンの、」
「あっ！や、ちょっと待ってくださいゾムさん！その前に今日あったことを話させてください！」
じとりとした追及の出鼻を挫き、できるだけ簡潔にあの夢の内容を話した。引っかかっていたグルッペンさんのくだりで眼光が鋭くなったのを見ないフリしてあのアルバムを発見したところまで急ぎ足でだ。
「…ということです。勝手にクローゼットに入ってすいませんでした。そしてアルバムを見たことを隠してすいません。ゾムさんが嗅いだグルッペンさん以外の臭いはもしかしてぞむくんの可能性は…」
「まぁ…ちょっとは懐かしい気がするけど、」
口をへの字に曲げて顎に手を当てたゾムさん。腕組みしたり頭を掻いたりと落ち着かなそうで、え〜それホントなん？とやっぱり信じられない様子だ。それもそうだ。夢と現実がリンクするなんて現実なら考えられない話。笑い飛ばされないだけマシだと思っていたら、ゾムさんがため息混じりに吐いためっちゃ怖いやんの呟きでそういえば彼は見た目に似合わず幽霊・怪談の類が苦手であったと思い出した。
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あまぎ(プロフ) - 瑞稀さん» わかります子狼ｿﾞｯｻﾝは尊いです…！甘えたくても口には出せずそっと夢主の背中に背中を預けるとか、そんな子供ながらの意地っ張りやプライドなんかを持ってて欲しいなぁと。本当に1等賞です花丸満点！こちらこそコメントありがとうございました！更新頑張ります！ (2021年5月18日 17時) (
レス) id: 975a9486c5 (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - zmさぁ！！！！ん！！！うっ……可愛さ一等賞…ありがとございます。尊いです。更新楽しみにしております！ (2021年5月18日 11時) (レス) id: 503fd2a4ac (このIDを非表示/違反報告)
あまぎ(プロフ) - bhさん» 動物園に赤ちゃんが溢れる季節になりましたので発作的に書いてみたネタとなります！絶対可愛いですよねぇ…ふわもふ子狼ｿﾞｯｻﾝ…警戒してる子が打ち解けてくれる嬉しさ…尊い…！bhさんいつも暖かいコメントありがとうございます！また読みに来てくださいー！ (2021年5月18日 7時) (レス) id: 975a9486c5 (このIDを非表示/違反報告)
bh(プロフ) - 続編ありがとうございます。z子供編とても好きです...獣の少年ってだけでもう... これからも更新楽しみにしてます。 (2021年5月17日 21時) (レス) id: 5ca24da818 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまぎ | 作成日時：2021年5月17日 20時
