私は私がわからない【ハイキュー×進撃の巨人×鬼灯の冷徹】

親近感 ページ21

『お疲れ様です』
及川｢お疲れ様〜！ありがとうねぇ｣

青城のみんなにドリンクを渡し終わる

あの女の子、月沼紗彩は
白鳥沢だけに配ったようだ

岩泉｢どうした？なんかあったか？｣
『いえ、』

ここで嫌な顔をすると面倒なやつだと思われる

笑顔でいないといけない

鷲匠｢……｣



〜〜〜



『……』

ゼッケンは洗濯したし
食器もちゃんと洗った

あとはなにかあるかな

｢ねえねえ｣

ふと話しかけられて後ろを振り向くと
月沼さんがいた

月沼｢及川さんって青城の人だよね？｣
『？はい』
月沼｢やっぱりー！雑誌でみたんだー！かっこいいよねぇ！｣
『は、はぁ……』

申し訳ないけど、私にはかっこいいとか決めつける権利ないからわからない

月沼｢……しょーみ、あんた狙ってんでしょ？｣
『……は？』
月沼｢及川さんとめっちゃ仲いいしさ、マネだから特別〜なんて勘違いしてるんだよね？｣

何言ってるのこの人

『いや別に。マネだから話すだけであって、特別なんて…』
月沼｢あーもう、そーゆー女ほんとむり、きっしょ｣

心も頭もはぁ？と言っている
頭おかしいんじゃないの

ほんとにいるんだ。アニメでこんな奴

『……』
月沼｢ま、あんたより私の方がまだマシだし、あきらめなよ？｣

あーやって、余裕ぶっかましてる奴ほど馬鹿な目にあうんだ

私は知ってる

ほとんどの確率で罰が下るし

下らなかったら私が直々に下せばいい話

『……』

ここにきても
やっぱり私は不幸なんだなあ

生まれた時から不幸なんだ
私は悪い子なんだと、しみじみ感じる

『はぁ……』

ため息をつくと

？｢ねぇ｣

後ろから声が聞こえた

『？』

みると、プリンヘッドの男の人が

？｢さっきのこ、あんまり気にしないで、いつもあんな感じだから｣
『え？あ、はい』

そんなこと言われると思ってなくて
返事が素っ気なくなる

？？｢あ、ごめん、俺は孤爪研磨、音駒の2年でセッターしてる｣
『あぁ、青城のマネージャーの水無月Aです、1年です』
研磨｢敬語いらないよ、そーゆーのめんどくさくて。｣

研磨さんがそーゆーと、私の中で何かが共感した

何かはわからないけれど

『わかった、』
研磨｢研磨でいいよ、水無月さん｣

ちょっと遠慮気味にいうと
研磨はそう言ってくれた

『私もAでいいよ』
研磨｢うん、わかった｣

少しだけど、嬉しさがあった
久々に名前を呼ばれた気がしたから

『じゃあ、』
研磨｢うん｣

今日の疲れが吹っ飛んだかのように
心がうきうきしていた


無意識のうちに、私の頬はゆるみ
口角が少し上がっていたことには、気づいてはいない

嬉しい→←どうしてこんな人が

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