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一階から、二階まで階段を登り、赤葦先輩の教室へと向かった。
先生に「廊下を走るな!!」って、注意をされたが、そんな事はおかまいなしに走った。
そして、赤葦先輩のクラス、2年6組の教室ドア前に着いた。
ドキドキと走ったせいなのか、それとも緊張しているのか、私の心臓が激しく動く。
しかし、ある事で激しかった心臓は正常な動きを取り戻した。
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「赤葦。お前、携帯にストラップ付けるの嫌だって言ってただろ?」
「じゃらじゃらして、手に当たるし、邪魔って言ってたじゃん」
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そんな言葉が、私の耳に入ったからだ。
急いで、ドア付近の壁に隠れた。
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どうしよう... 私、あげてはいけない物をあげてしまった....
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とんでもない事を聞いてしまった事に、動揺が隠せなかった。
焦る気持ちは今きっと、顔にでている事だろ。
「ああ、そうだね。あまり携帯とかストラップ付けるの好きではないよ」
壁越しから、赤葦先輩の声が聞こえた。
「じゃあ、なんで付けてるんだよ」
そして、私が思った事を男の人が聞いたのだ。
「ああ、それはねぇ....」
聞きたくない、けど、理由も知りたい。
きっと、赤葦先輩だ。
優しく、そして紳士的なところがあるから、私の為に無理に付けているに違いな。
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「俺の誕生日プレゼントにもらったんだ。だから、付けてるんだ」
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ほら、やっぱし。
「まあ、友達とかに貰ったら、一回は付けない相手に失礼だもんな」
「じゃあ、しばらくしたら外す予定?」
「ああ、そうだね」
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もう、聞きたくない。
そう思って、自分のクラスに帰ろう2年6組のクラスから立ち去った。
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作者名:言ノ葉 x他1人 | 作成日時:2017年11月20日 0時