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「....いや。部活の連絡でもないし、木兎さんがケーキを食べ過ぎてお腹を壊したとかじゃないよ」
「え、そうなんですか?」
「うん。それに、木兎さんはその後、俺達を連れ回して、二次会だ!っとかいって、
 ファミレスにつれてかれ、あんなに食べた後なのに、
 ハンバーグを食べてて見てるこっちが気持ち悪くなるぐらいだったよ」
「そうですか... って、大丈夫ですか!?赤葦先輩!?」
「ああ、ほんの少しの間だから大丈夫」
「そうですか、よかった...」
「なに、心配してくれてるの?」
「...あ...ええ!なんてたって、私はバレー部皆のマネージャーですから!選手の心配はしますよ!」
「ああ、そうだよね。Aは皆のマネージャーだもんね....」
「そうですよ!....まあ、自分が言えるほどの、立派なマネージャーじゃないですが....」


そんな事をいうと、赤葦先輩は嬉しい事をいうのだ。


「そんな事ないよ。
 1年でまだ慣れないのに、一生懸命に俺達のサポートしてくれるし、
 何より見てて、マネージャー業が好きなんだなって思うくらい、頑張って仕事をしてくれてる。
 ....って、俺はいつもAを見てて思ってるよ。
 マネージャーになってくれて、本当にありがとね」
「あ、はい....」



思いがけない言葉に感動して、目頭が熱くなる。
自分がやってきた事が赤葦先輩に思われてる事が嬉しかった。
すこし、感動した雰囲気の中で、赤葦先輩の声が聞こえた。


「ああ、話が変わるけど、本題、はいっていい?」
「あ、はい!どうぞ、なんですか?」


そう聞くと、少しの沈黙が流れたが、赤葦先輩は口をひらいた。


「....その、プレゼントありがと。俺好みのシンプルなやつで、気にいったよ」
「そんな事で、わざわざ電話してくださったんですか?」
「ああ。すぐ携帯につけたよ。そしたら、なんだかAに電話したくなってね」
「え?」
「....本当にありがと。大切にするよ」
「あ、はい...」
「じゃあ、それだけだから。俺の我が儘で電話してごめんね」
「い...いいえ! その言葉を聞けただけで.... 嬉しいです....」
「そうか...そう言ってもらえると嬉しいな... じゃあ、おやすみ。A」
「あ、はい...おやすみなさい....」


電話をきる1秒前。

そんな時、私は勇気ある一歩を踏み出した。

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作者名:言ノ葉 x他1人 | 作成日時:2017年11月20日 0時

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