私が恋をしたのは……【3】 (ページ18)

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第18話ページ18

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拒絶されても、どうしても今夜のタイガを
1人にすることは出来なくて私はみっともなく
食い下がる。

何度目かの言葉の応酬のあとに……、

弾かれるように顔を上げて、
世界中の哀しみをかき集めたような声で
タイガは言葉を放った……。

タイガ「君に気にしてもらう資格なんてない…っ！」

至近距離でぶつかった視線は、
痛切なまでに深い哀しみの色をしていた。

…………っ、なんて顔、してるの

タイガ「だから……放っておいてよ、A」

「…放っておけないよ。だって、タイガ、
今ひどい顔してるから」

タイガ「………」

「私に離れて欲しいなら……
いつもみたいに偉そうに笑っててよ」

タイガは私の瞳を見つめたまま唇の端を
持ち上げようとしたけれど…諦めたように目を伏せた

「…話したくないなら、何も言わなくていいよ。
だけど、今夜はそばにいさせて、お願い」

どのくらいの時間が流れただろう。

長い沈黙のあとに、タイガが掠れた声で、呟いた。

タイガ「…戦場で、何も…出来なかったんだ」

「……？」

タイガ「ただ馬鹿みたいに立ち尽くすだけで
……それで、オブジェクトの兵に殺されかけた」

タイガ「そんな俺に気づいたホクトが庇うために
間に入って、負傷した……っ。
しなくても良い怪我を俺が負わせた。」