私が恋をしたのは……【3】 (ページ15)

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……また奇妙な沈黙が

何か話した方がいいのかな？
いや、あまり話すことが好きじゃない印象も受けるし

ホクト「……ねえ」
「は、はい！」
ホクト「…そんなに警戒しないでいいから、俺は、
別にあんたのこと好きでも嫌いでもないし」

ホクト様は呟くと、ふっと真剣な眼差しで私を見つめる

ホクト「でも、タイガはあんたに懐いてるし
心を開いてる……だから、あんたにお願いがある」

「お願い……？」

ホクト「タイガの_____」

ホクト様の唇が動くのと、
部屋の扉が勢いよく開くのは同時だっだ。

コーチ・トモヒロ「どうもどうもー！」

「コーチさん、トモヒロさん……
ってなんですか、その手に持ってる大量のお酒は！？」

コーチ「酒だけじゃないぜ、A。ほら」

従者の人たちの手によって部屋の中に
大量の食べ物が運ばれていく。

「な、何事ですか……」

トモヒロ「今からこの部屋でド派手に酒盛りを
しようと思ってな？ああ、ちなみに俺はまた
ぶどうジュースだがな」

こんな時に酒盛りだなんて___
そう言いかけたけれど、2人が自分たちの快楽のためにこんなことをただ提案しているとは思えなかった。

「…もしかして、皆を労うためにこのようなことを？」

コーチ「___ん、正解」

コーチ「油断ができない状況だってのは百も承知だ
けど、辛気臭い顔しててもどうしようもないでしょ」

コーチ「休める時に思い切り休む！
で、食べて、英気を養うことも大切な仕事だからな」

……そうだよね、オブジェクトを退けたことは確かだけどまた戦争を仕掛けてくるかもしれないんだ

それなら、今優先すべきは皆の体力を回復させることだ。