検索窓
今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:7,657 hit

56 こんにちは、♪【ジェシカ・パヴァース】 ページ10

「……」

立ち止まって、目の前の建物を見る。
病院と、教会と墓地。

病院の近くに教会と墓地、って、死ぬの前提みたい。

あは、面白い!

「…あの、どうかしたのか?」

そう、そういえば私、此処に人探しに来たんだった。

話しかけてきた青年に、少し鎌をかけてみる。


『こんにちは』

「…え」

どうかしら?もし探している人物なら答えられる筈だけれど。

「…えっと、」

『こんにちは、どうかされましたか?』

、と、ビンゴ。

『ええ、少し探し人を。“ドイツ語”お上手ですね。出身地はドイツですか?』
『いえ、出身地は日本です。ところで何かお困りのようでしたが、
探し人というのはどういう方でしょう?』

『…天音煉』

「…え?」

目を見開く青年、自分の名前が出てきて驚いたのかしら?

『、その、“天音煉”に何の御用で?』
『…天音煉様のお母さまが、探しているのです』

それきり、俯いて何も話さなくなった青年に気付かないふりをして、
私は続ける。

『でももう、見つかりました』

はじかれた様に顔を上げる青年、その目には恐怖の色。

「天音煉様でしょう?奥様がお待ちです、さ、帰りましょう」

口角を少しだけあげてそういうと、…。

57 嫌だ、【天音 煉】→←55 貴方の【ホワイト】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
設定タグ:募集企画 , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:シュヴィ&紅蘭菜 x他7人 | 作者ホームページ:p://  
作成日時:2015年12月7日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。