8話 ページ9
北「どうしようか」
稲荷崎の主将、北信介は悩んでいた。
アラン「まずはどんなゲームか、やな」
この調子でいくと、高確率で梟谷と当たるだろう。
角名「次も簡単なゲームとは思いますけど」
北「せやな。でも皆が残れるか言うたら…」
侑「…それは難しいっすか」
治「こっちが残っても梟谷ですよ」
冷静に頭を働かせる。どうすれば安全に終わらす事ができるのか。どうすれば皆生き残れるか。
北たちは考えていたが、逆に相手から見るとその様子は
「生き残るためには手だって汚してやる」
という風に見えていた。罰ゲームの鬼ごっこで今、何が行われているのか、人が死んでしまっていたことをまだ誰も知らない。
黒尾「っおい、待てよ！！！！」
瀬見「くっそがぁ！！」
遠くから聞こえる声は、誰もが切羽詰まったように聞こえる。まだ、彼らの心には真っ当な精神と理性が残っていた。いつかは自分は人を、仲間を殺さなければいけない。そんな事は分かっていたが、殺さなくて済む今はどうするべきか考えるしかなかった。
それが稲荷崎の行動だった。
赤木「…」
冷静に策を考えるが、表情は固くなっていく。眉間にシワがより、無意識で手に爪が食い込む。そんな時、生き残っていた日向が言葉を発した。
日向「何でそんなに冷静なんですか…？」
この言葉は稲荷崎に向けられていた。
日向「人が死ぬというのに何でそんな！！！！」
菅原「日向！」
日向はパニックに陥っていた。いや、ヒステリックというのだろうか。自分は焦っているのに冷静である稲荷崎の奴らが憎かったのだ。
日向「何で平気なんですか！！！！！！」
侑「ちょお待「おい」
日向の言葉に反応した侑。北はそれを制した。
北「冷静に考えんといけんからや」
北「焦ったら、感情的になれば助かるんか？」
北「違うやろ」
北は言う。正論である。しかしこの場においてその考えが思い浮かぶのは感情のコントロールができる人だけだろう。北だからできたのだ。この場に北が居なければ、稲荷崎もパニックだった筈だ。
北「残るためには考えんといけん」
北「全滅を避けるためにはそうせなあかん」
北「落ち着けん言うんやったら別のところに行き」
ゆっくりと言い、日向の顔を正面から見る北。バレー部の中では背は高くない方だが、その姿は威厳が恐ろしいほどあった。
及川「かっこよ…」
その北の言葉で日向だけでなく、皆を落ち着かせた。しかし、考えたからと言って生き残れるかは違う。これからの運命はどうなるのだろうか…
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キース(プロフ) - 平和ボケマンボウさん» 返信遅くなってすみません…作品の参加、ありがとうございました！魅力があるなんてなんと嬉しい……感謝しています、ありがとうございました！ (2021年10月25日 17時) (
レス) @page42 id: f19164db3a (このIDを非表示/違反報告)
平和ボケマンボウ(プロフ) - 作品拝見させて頂きました。読み進むうちにどんどん物語に惹き込まれていくような魅力を感じました！今回はイベントに参加して頂き誠に有難う御座いました。 (2021年10月19日 22時) (レス) @page7 id: 987adadeae (このIDを非表示/違反報告)
キース(プロフ) - プリン頭さん» コメント嬉しい限りです！書いてるこっちも推しを死なせてしまうのは悲しくて…wこれからも更新頑張りますので宜しくお願いします！ (2021年10月18日 11時) (レス) id: f19164db3a (このIDを非表示/違反報告)
プリン頭 - 更新くそ楽しみにしてます！研磨のいうアイツが誰かめっちゃ気になるのと、このままもう誰も死なないでくれという思いがぶつかってますｗ (2021年10月18日 10時) (レス) @page41 id: 867df5c599 (このIDを非表示/違反報告)
キース(プロフ) - 実花さん» 二度もコメント、めっちゃ嬉しいです！研磨の言うアイツとは…！？(笑)これからも宜しくお願いします！ (2021年10月17日 22時) (レス) id: f19164db3a (このIDを非表示/違反報告)
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