15分の待ち時間。 ページ16
カリンside
…フウカちゃんとアリスちゃん、遅いな。
皆が席に座ってもう15分は経っていると思う。
ユウ君はさっき自己紹介してくれた男の子・アサヒ君とおしゃべり中。
カイ君はマリアンヌを撫でながらうたた寝してるし。
何よりわたしが一番気にしているのは。
チトセ君の反応。
ずっと黙ったままだし、俯いてるから表情も読めないし。
大丈夫かな…。
ふと顔を上げて時計を見ていると。
「あら?皆さん、もういらしてたのですね?なんだ、早く来ればよかった。」
ドアを開けて入ってきたのは…白の国の女王様。
アリスちゃんのお母さん。
ユ「おばさ…ゴホっ、ルル様。」
ユウ君とは相当親しい関係らしく、慌てて言い直している。
そんなユウ君を見て上品に笑ったルル様。
ル「ユウ君たら固くならないでいいのよ、もっと楽にしてよ。ルル様、なんてやめて。」
ユ「は、ハイ。」
肩の力を抜いてユウ君は笑ってルル様を見た。
ル「そうそう。ロビンはこんな時に急ぎの用が入っちゃって。ゴメンなさい、来れないみたいなの。あ、でもソラは来るからもう少しだけ待っててくださる?」
そう言って席に着いたルル様はわたしたちを見まわして「あら」と目を見開く。
ル「アリスと…もう一人、金色の綺麗な髪をしたお友達は?」
そう聞いてきたルル様になんて答えればいいか、分からずわたしたちは俯く。
…15分前にチトセ君から聞いた。
『フウカとアリスは遅くなるらしい。』
何故遅くなるのかは分からないけど。
あの時のフウカちゃんの目は悲しそうだった。
…フウカちゃん絶対無理してる。
そう考えてギュッと拳を作った。
でもその時。
フ「ごっゴメンなさいっ!遅くなりましたっ!」
一同「っ!?」
そんな飛びぬけた明るい声が聞こえて、わたしたちの目は一斉にドアの方に向く。
チ「フウカ?」
フ「あ、ゴメンなさいアリスのお母さん。ちょっとあたしが連れまわしてたんです。」
チトセ君の言葉を遮り、そう言ってペコッと礼をする。
ア「え、えーと、ゴメンね母さん。」
ル「いいのいいの、気にしないで〜。ささっ、早く座って?」
フ「はいっ!」
そう言って笑ったフウカちゃんは、アリスに誘導されてわたしの隣の席に座る。
…さっきのあの落ち込んだ表情はわたしの勘違い?
カ「大丈夫なの?」
そう聞くとフウカちゃんは一瞬キョトンとしてふふっと笑った。
フ「全然へーき。」
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ケイ(プロフ) - リンゴジュースさん» 私はバッチリチトフウ派ですっ!でも、最近カイフウも良いかなって思い始めました(笑) (2020年4月3日 6時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴジュース - これってチトフウですよね?ところで、ケイさんは何フウ派ですか?私はカイフウ派です。 (2020年4月2日 23時) (レス) id: 7ba3f40de7 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - リンゴジュースさん» そんなにっ!?(笑)嬉しすぎて頬がにやけます。。(←ヤバい奴です) ありがとーございます♪ (2020年3月31日 15時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴジュース - なんど読んでも、面白い!凄すぎる (2020年3月31日 15時) (レス) id: 7ba3f40de7 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - のんのんさん» いやぁありがとうございました!のんのんさんの言葉、すっごく心に染みてましたよ〜〜 嬉しかったです。良ければ友達なりませんかっ? (2020年3月31日 9時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ケイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/snow17111/
作成日時:2020年3月17日 18時