知らない優しさ ページ12
フウカside
ビ「ど、どーゆーことっ？シ、シロっ！？言ったよねっ？」
そう言うビアンカちゃんに申し訳なさそうに俯くシロ。
…シロがそんな落ち込むことないと思うんだけどなぁ。
するとチトセがビアンカちゃんにデコピンを食らわせる。
ビ「いたっ！」
チ「バカ、何やってんだ、一人で。」
だって〜と頬を膨らませるビアンカちゃんの頭をグリグリと撫でるチトセ。
チ「心配してたんだから。」
それに少し心が痛む。
あ「…え、何。もしかしてスッゴイええ感じなんとちゃうの？」
ア「バカっ！…そんな事言わないで。」
そう言ってアリスがこっちを見たような気がする。
でもアリスの方なんて見れない。
今、一瞬で遠くにいるみたいに感じた。
あんな優しく笑ってさ。
いつもの『王子サマの仮面』とは違う気がする。
あれはホントに笑ってるチトセだ。
…何かあたしの知ってるチトセじゃないみたい…。
ちょっと悲しくなって二人から目線を外す。
と。
か「あっれ、フウカ。メソメソしちゃってどーかしたー？」
カイがそんな事を大きな声で言ったもんだから、皆の視線があたしに集中する。
フ「カっ、カイっ！何言って……っ別にメソメソしてなーいっ！」
言い返してフンと横を向くとカイが面白そうにクスリと笑った。
笑う所じゃないでしょ。
チ「…フウカ？」
そう呼ぶチトセに、一瞬戸惑いを感じたけどすぐに笑ってチトセを見た。
フ「ん？何、どーかした？」
聞いたのにチトセは何も答えてくれない。
お蔭で気まずい空気が流れる。
…何か、言わないとな。
必死で頭で考えて、ひらめきが走る。
フ「っそーだ。知ってる？今日、アリスの家族と一緒にご飯が食べれるんだよっ！」
声を明るくし、盛り上げようと皆を笑顔で見る。
ビ「？どーかした？フウカちゃん、なんか…」
カ「そーねっ！わたし、とっても楽しみなの。ほら、もう少しで七時だわ。夕食の時間よ、早く行こうっ！」
ビアンカちゃんの言葉を遮り、カリンがパンと手を打って微笑んだ。
そしてカイの手を取って行きましょとドアへ向かって歩き出す。
気、遣ってくれたのかな。
カリンの優しさに和んでいると去り際、カイが耳元で呟いた。
か「…忘れたほーがいーんじゃない。」
…ホントにその通りかもしれない。
だって変に考えてしまう。チトセの事。
そのまま去っていくカリンとカイの背中に向かってありがとう、と呟いた。
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ケイ(プロフ) - リンゴジュースさん» 私はバッチリチトフウ派ですっ！でも、最近カイフウも良いかなって思い始めました(笑) (2020年4月3日 6時) (
レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴジュース - これってチトフウですよね？ところで、ケイさんは何フウ派ですか？私はカイフウ派です。 (2020年4月2日 23時) (レス) id: 7ba3f40de7 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - リンゴジュースさん» そんなにっ！？(笑)嬉しすぎて頬がにやけます。。(←ヤバい奴です) ありがとーございます♪ (2020年3月31日 15時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴジュース - なんど読んでも、面白い！凄すぎる (2020年3月31日 15時) (レス) id: 7ba3f40de7 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - のんのんさん» いやぁありがとうございました！のんのんさんの言葉、すっごく心に染みてましたよ〜〜 嬉しかったです。良ければ友達なりませんかっ？ (2020年3月31日 9時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ケイ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/snow17111/
作成日時：2020年3月17日 18時
